【突然交通事故にあった長男の闘病日記】11月15日(火) 236日目:番外偏#2
長男の仕事は今日は休みだ。
午後から雨の予報が出てるので、雨が降る前にゴルフの打ちっぱなしに行っては?と言ってみた。
先週、お気に入りのドライバーが届いたので試し打ちとリフレッシュを兼ねて。
いつもは重い足取りの長男だが、今日は違った。
ゴルフの打ちっぱなしの近くには美味しいお寿司を売っているスーパーがあるので、いつもそこに寄ってお寿司を買って帰ってくれる。
「どうだった?」
と聞いてみると
「よく飛んだよ。200ヤード以上飛んだ」
と嬉しそうに話していた。
前回レッスンを受けたのもあり、今回は楽しく打てたようだ。
長男の左眼はまだ完全ではないが、それでもゴルフボールを捉えている。
今月末に眼科医での検査がある。
そこで少しでも視力が回復できる方法があるといいのだが。
番外編#1からの続き
医師会病院に入院したはいいが、4人部屋それも私以外は70代、80代の老人部屋だった。
看護師からは、
「若い人のいる部屋が空いてないから、空いたらそちらに移動しますから」
と言われた。
たしか、二日くらいこの部屋にいたはずだ。
同室の患者さんの会話はいつもこうだった。
「私はもうすぐあの火葬場に行くのよ」
ネガティブな会話ばかりで辛かった。
その会話になんて答えていいか、17歳の私には辛かった。
数日後、この4人部屋から6人部屋に移ることができた。
もちろんこの部屋で一番若いのは私だった。
他の患者さんは40代から60代くらいの人達だった。
私の治療は毎日の採血と、点滴がメインだった。
医師からは
「肝臓に針を刺して…」
みたいなことを言われていた。
今思うと、それはバイオプシー検査(生検)のことだった。
しかし、幸いなことにバイオプシーはすることはなかった。
午前と午後の点滴は辛かったが、点滴に慣れてくると自分で点滴の速さを調節できるようになった。
しかし、私の両腕の血管は針の刺しすぎでボロボロになっていた。
腕の血管がダメになった後は、手の甲の血管に針を刺されていた。
番外編#3へ続く
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