書き溜めた詩たち

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本

小さな頃から書き溜めていた詩を、まとめています。サイト内「poem」ページを、ほんのちょっぴり校正しながらここに順次移行中。 http://sunnyday.natsu.gs…

魂を
根こそぎ奪われ
呆けたまま
ここにいるような

だがしかし
呆けていると
時に吹き飛ばされて

ここは何処なのか…

突風吹きつけて
転がり
ただ涙

負けずに立て
涙流しても
ただひとり

両目を開いて
両耳を澄まして
その風を全身で受け止める

どんなに涙が零れても
どんなに冷たく千切れそうでも
その目はそらさず
その耳もふさがず
向かってくる風を全身で受ける

いつかその風向きは
少しずつ変わる
必ずきっと変わるから

傷口が開くたびに
しくしくと疼いて

思い出すたびにまた
しくしくと痛んで

不条理な病は
しくしくと泣いている
人知れず今もこの手の中で

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