IDEOとPivotalが設計したJR東日本アプリについて「ターゲットは誰だ?」
どうも。Sunnyです。
色々と考えることがあったので、まとめます。
昨日あたり、IDEOとPivotal設計したという東日本アプリについてTwitterに流れてきたんですよね。
という感じに、デザイン系、特にアプリのUI/UXとかやっている人たちが絶賛していたので入れてみて思ったことをまとめます。
1、JR東日本アプリとは
4/10にリリースされたアプリで、簡単にいえば、時刻表アプリです。
前のバージョンがあったみたいですが、5年ぶりにデザインを一新しているそうです。
2、IDEOとは
簡単に言えばデザインコンサルタント会社です。
一度だけですが、IDEOのワークショップに参加して、IDEO Tokyoの人といろんなワークをやったりして、結構僕は影響受けてる側の人間です。
いろんなプロダクトやサービスなどをあの手この手で良くしているすげー会社です。本社はアメリカです。
3、Pivotalとは
僕は正直知らなかったんですが、IDEOのようなコンサル系の会社なのかなと印象を持ってます(詳しい人教えてください)
要はグローバルにPM(プロダクトマネージャー)をやってる会社のようです。
4、IDEOとPivotalが関わっているJR東日本アプリ
で、そのIDEOとPivotalが設計しているJR東日本アプリが界隈で絶賛されているのをみて使ってみました。
でまとめたんですけど、このアプリのターゲットとコンセプトが明確すぎて、これ使える人と使えない人って完全に二分するよなっていう印象を持っています。
日本的アプリだと、無難なデザインで、可もなく不可もなく、誰でもまぁ使えるみたいなアプリという印象はありますが、
この一新されたアプリは、いわゆる最近のミニマルなデザインで情報をそぎ落とすっていうグローバル系のアプリなんですよね。
JR東日本アプリのターゲットって誰だ?
ここに尽きると思っていて、一度IDEOのワークショップを参加していて、ビジネスでよく使われる「ペルソナマーケティング」が強く使われているなと思いました。
簡単に言うと、「誰のためにコレはあるのか?」という誰を明確に定義して、「この人のために作ろう」というのがペルソナマーケティングだと思っています。
では、このアプリが誰のためなのかと考えると僕は
東京でウェブ開発をしていて、海外志向が強く、ミニマルな生活を送っている28歳の男性
かなと思いました。年齢と性別は適当です。ペルソナマーケティングではこのくらい明確に定義したりします。
このアプリって、東京に長く住んでいないと使えないと思うんですよね。
上の僕のツイートでも書いてますが、このアプリって検索した先の一覧では路線名が日本語表記されてないんですよ。
僕は最近東京に引っ越したので、色とアルファベット表記だけでは、正直路線がわかりません。山手線とか使ってる路線はわかるけど、初めて行く路線は普通にわからない。
って考えると、このターゲットって東京に長く住んでいる人なんだなって思いました。俺じゃなかった。
プラス、グラフィック面を見ても、ミニマルデザインが好きな人向けだなぁという印象を持ちました。
つまり、何が言いたいかというと
アプリが誰のためにあるか?を考えることで、これって自分のためなのかどうなのかを考えることにつながります。
結果として、僕/私じゃない場合ももちろんあります。
ともすると、アプリを評価すべきなのは、「誰のために作られており、それに俺は含まれているのか」という観点であり、「それを作ったのが誰か」という観点じゃないと思うんです。
それを正当に評価するためには、「自分が何が好きで、何の情報が欲しくて」みたいな自分の軸がちゃんといけないと思うんですよね。
じゃないと、「誰が作ったか」みたいな本質とは関係ない部分で評価してしまうと思います。
まぁ、IDEOとPivotalが好き!だから使いたい!という層もいるけど、結局その人ってそのアプリのターゲットじゃないよね?と思います。
アプリの使いやすさやデザイン性を評価してるわけじゃないですし。
僕はこのJR東日本アプリは使えません。東京に慣れて、路線を覚えたら使えるかもしれない。
でも、まだ違うアプリを使い続けると思います。
なので、自分にとっていいものを使いましょうっていう話です。
脳死になるな。しっかり判断せよ。
これは自戒でもある、、、
がんばります。