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ひまわりに思う

暖かな陽の光
その笑顔は「ひまわり」そのもの
まぶたを閉じればいつでもその温かさに包まれる


いつも一緒だった
小さいころは波の音さえ怖くって
いつも砂浜で泣いていた


そんなときには手を取って
「怖くないよ」とその笑顔で
心の不安を取り払ってくれた


憧れ?
尊敬?
ううん・・・純粋に好きだった


ほっとけばいつも一人の世界にこもってしまう・・・
そんな時にはいつも突然現れて
今まで知らなかった世界を見せてくれる


一緒にお買い物にいけば
私が選ばないような服を選んでくれ
「観たい映画があるの」と連れてってもらって観た作品は
今まで触れたことのない物語


そう・・・


この人のようになりたい
自分のこと思い出してもらうとき「笑顔」が真っ先に浮かぶ
そんな温かな人間に


「自分を変えたい」と思ったきっかけだった
積極的に話しかけて友達を作り
周りの役に立てている実感を感じて不思議と笑みがこぼれる


そんな姿をちゃんと見てくれていて
「最近笑顔が増えたね」と褒めてくれた


しあわせだった


そんな日々がこの先も永遠に続くと信じて疑わなかった
それなのに・・・


それは突然の出来事
電話口から聞こえてくる言葉の内容が頭に入ってこない
目の前の世界から一瞬にして「色」が消えた・・・


そんなはずない
だって昨日も電話で話したんだよ
これからも新しい世界を見せてくれるんだよね?


やっと会えた姿は穏やかだった
いまにも「おはよう!」って起きてきて
その満面の笑みを湛えて話しかけてくれそう


消化しきれない様々な感情がこの身を襲う
それでも前を向かなきゃと現実と向き合った
そうしてその温かな日々は一生の宝物になっていった


いまでも「ひまわり」を見ると
温かな記憶と共にその笑みが鮮明に浮かぶ
ずっと好きだったその笑顔


ひまわりに思う


その花のような笑顔と温かさを持った人になりたい

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