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2人のばあちゃん

それはわたしが幼い頃のお話。


小学生の頃はいつも、夏休みなると面倒な宿題は7月中に片付け、8月は遊び倒していた。
そしてお盆の期間になると、家族全員で田舎の祖父母の家に帰省して、二週間ほどのバカンスを楽しむのが恒例行事。


両親の休暇は一週間ほどだったので、先にわたしと弟だけで移動することもあれば、全員で移動することもあり、その年の事情によって様々だった。


周りにはコンビニもないような山の中で、買い物に行くにも車がないと超不便。
でも、自然豊かで山に海に川に、毎日の遊びにはこと欠かないし、夜は窓を開けていると肌寒いくらい涼しく快適。


そんな田舎には2人の「ばあちゃん」がいた。
一人は母方の祖母、もう一人は母方の曽祖母。
祖母といってもわたしが小学生の頃だったので、年齢は50代だったから、かなり若い方だと思う。


曽祖母は、祖父母の家から少し離れたところに住んでいて、その苗字が集落の名前になる程、ご近所さんは曽祖母と同じ苗字の家ばかり。


わたしたちは二人のことを「ばあちゃん」「おおばあちゃん」と呼んでいて、二人ともすごくわたしたちを可愛がってくれた。


ばあちゃんは料理が好きで、いつも帰省するとわたしや弟の好きなメニューで歓迎してくれた。
トンカツ、エビフライ、ポテトサラダ‥‥出される料理は全て美味しいものばかり。


おおばあちゃんは離れて住んでいるので、挨拶に行くのはいつも帰省二日目。
80代と高齢だったけど、いつもわたしたちのためにたくさんのお菓子を用意してくれていた。
挨拶に行くと、いつもわたしの名前の一文字を間違えて呼ぶのはご愛嬌。(*ノ∀`*)タハハ


そんな二人に共通していたのが、わたしたちのために用意してくれていた飲み物。
炭酸飲料が好きなわたしと弟のために、いつも三ツ矢サイダーをダース買いしていてくれたのだ。
田舎にいる間は、いつもそれを飲んで過ごしていたなぁ。


今でもこの時期、三ツ矢サイダーのボトルを見ると、2人の「ばあちゃん」の笑顔が思い出されます。


#炭酸が好き

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陽だまり
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