僕は一応ちゃんと大学院生をしている
僕はいま大学院で、東アフリカ(特にタンザニア)をフィールドに社会開発の研究をしている。まあ入ったばかりだし、研究って言っていいのか分からないけれど。とりあえず、社会開発について勉強をしている。タンザニアに行ったことはないんだけども。
どんなことを研究しようとしているかと言うと、観光開発が地域住民に及ぼす影響についてである。具体的に言うと、CBT(Community Based Tourism)という観光開発手法が地域住民に及ぼす影響について調べていくつもりである。
CBTに取り組んでいる地域の住民は、自身の生計戦略(途上国の、いわゆる貧困といわれている人たちは、生計を多様に分散させている)のなかで観光とどのように関わっているのか?それから、観光客としてやってくる外部者が住民に与える影響についても研究をしていきたい。
CBT(Community Based Tourism)の説明をざっくりしてみると
その名のとおり、地域住民が主体となった観光開発のことである。つまり、観光の運営を地域住民が主体となって取り組むことだ。そういう認識であれば、そこまで遠くはないと思っている。
ざっくりしすぎているけど、そういう感じである。
1、まず、CBTに取り組むことで
地域住民による自然・野生資源の主体的で持続的な管理+観光によって得た利益による地域の社会・経済的発展をすることが期待されている。
つまり、観光業に地域が主体的に参加することで野生・自然資源にとっても地域住民にとってもwin-winな関係をつくろうという取り組みである。
凄く簡単に言えば。
2、CBTの背景
まず、途上国、特に東アフリカというのは豊富な野生・自然・文化的な資源を抱えており、グローバル化が急速に進む今日において、訪れる観光客が増えており、このような国で観光は非常に大きな市場となってきている。だから、途上国において観光との関わり方というの割と大事になってきているのである。
ただ、これまでの観光開発はマスツーリズムが主であり、その恩恵は地域住民に還元されることが少なかった。そこで、利益をちゃんと地域に分配する必要があり、地域住民の主体的な参加が必要とされるようになったのである。めちゃめちゃうわべだけを述べれば。
それから、これまでの野生・自然資源の保護はしばしば(多分、しばしばよりもっと多く)地域住民(それらの資源をもとに生計を立てていたのに)を排除してしまう傾向にあった。つまり、地域住民によって資源が枯渇してしまっていると考えられていたのである。
だけど、野生・自然資源にとって悪者であると捉えられてきた地域住民は決してそんなことはなく、環境に配慮し、彼らの生計戦略の元(持続性を考え)、それらの資源とうまく共存することができていたのである。
こうしてCBTは、そうしたこれまでの失敗とでも言えるよう(もちろん成功した面だってきっとあるけれども)な資源管理や観光開発に取って代わる(そこまではいってないかも、、)手段として取り組まれるようになってきたのである。
とても簡単になってしまったけれど、、
そして、このCBTにだって沢山の問題点はあるわけで、
僕はそれに焦点を当てて研究をしようとしているのである。
もっと詳しい話はまた次のお話。多分。