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私の支援の軸

先日、前田裕二さんの「メモの魔力」を読みました。自己分析1000問!確かにそこまで自分を見つめたら、きっとみえてくるものがありそうだなと思います。その中の質問に「自分の人生の軸は?」というものがありました。

 私の人生の軸はブレブレですが、仕事している「支援の仕事」に関しては、最近ぶれない軸がやっと見えてきましたので、今日はそれを記事にしようと思います。

「行動には結果がある」子育てや支援の場での使い方

自分の思い通りに動かない子どもがいたとき、このように使います。

例えば、自分の部屋を片付けない子どもに対して

「片付けない(行動)と、お出かけに行けない(結果)よ。」

と、子どもが選んだ行動に対しての結果を端的に伝えます。

すっごく単純なんですけど、この単純なことを伝えるかどうかがカギだと思います。

あとは、ぶれない。お出かけに行けないという結果を、親なり支援者が決めたなら何が何でも片付けるまではお出かけに行ってはいけません。笑。

「行動には結果がある」その前には「予測」がある。

人生は、選択の連続です。進路などの職業など大きな選択もありますが、今日は〇時に起きた、というささいなことも、無意識に自分で選択しています。

もっと言うと、先ほどの例である、「片付けないとお出かけに行けない」というのでも、親や支援者が決めた選択です。(別に、片付けずにお出かけしてもいいわけですからね)

ただ必ず、自分が選択し、行動したものには結果がついてきます。行動と結果はセットです。だから人は、選択する時に予測するわけです。この「予測」が、これからを生き抜く力のヒントになるのでは、と個人的には思っています。

先ほどの「片付けしないとお出かけに行けない」場合の予測は

〇うまくいけば、片付けのできる子になってくれる。

〇部屋がきれいになる。

〇親や支援者の言うことを聞いてくれるようになる。

という利点もあれば、

△「じゃあお出かけいかなくていいよ」とすねられる可能性がある。

△それでも片付けしなくて、結局本当にお出かけに行けなくなる。その結果もっと大泣きしてめんどくさいことになる。

△親や支援者のことが嫌い!と怒り、他のことでも言うことをきいてくれなくなる。

という難点も同時にもっています。

この〇△を比較して、自分の行動(発言)を決めるわけです。子どもによっては、片づけをしたら(その片付けは親や支援者が手伝ってもよい)というように、スモールステップにしたほうがいい場合もあります。それも、目の前の子どもの様子をよく見て、こう言いそうだなぁ~、こうなりそうだなぁ~という結果を自分なりに一生懸命予測することが、目の前の子どもに向き合っているということだと私は思います。

「行動には結果がある」結果を受け止める責任もある

片付けがうまくいかなくて、お出かけに行けなかった。そのお出かけが別日でも可能な用事なら、「次はこの日に決めて、がんばろう。」と励ましましょう。その子本人が「自分で遊ぶと決めて出したおもちゃだが、時間までに片付けられなかった(行動)、だからお出かけする時間に間に合わなかった。(結果)」ということを自覚させてあげることが重要です。怒っても泣いても、責任(気持ちの処理)は自分でとらなくてはいけないことをきっぱり伝えましょう。

こういう時よくあるのが「転嫁」です。

「お母さんが一緒に片付けてくれればよかったのに!」

「片付けなくてもお出かけに行けばよかったのに!」

いわゆる「人のせい」ですね。

こういうときは、淡々と答えましょう。

「(そのおもちゃを)出したのは自分だから、仕方ないよ。」

○○さんが、片付けられないならおもちゃ出さなきゃよかった(違う行動の提案)のに。」

もしくは、「○○さんが片付けてくれたら行けたのに。」

と、責任は自分にあるよということをしれっと伝えましょう

また、片付けられた場合においても「自分で(時間内に)片付けた。だからお出かけに行く時間が作れた。」もっというと、「自分で遊ぶと決めて出したおもちゃだから、自分で片付けることができた。」自分で責任をとれた行動の先には、良いことがある。ということも、自覚させていきましょう

まとめ

「行動には結果(責任)がある」これが私の支援の軸です。

自分で起こした行動で周りに迷惑をかけてしまいそうな場合なのに、それをスルーもしくは責任転嫁しようとする時は、親や支援者は粘り強く(ある意味でしつこく)「それはどの行動の結果なのか」を伝えていく必要があると思っています。

それは、障がいをもっていても、もっていなくても、同じです。

障がいゆえの困難であったとしても、周りに迷惑を少しでもかけないような行動の選択はできるはずです。

そうやって、お互いが自分にできる行動の調整をして歩み寄っていくことが、インクルーシブ教育につながっていくのではないかと信じて、この記事を閉めたいと思います。

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