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映画「ハウス・オブ・グッチ」を観て-ブランディングで事業を伸ばす-

参照元:https://twitter.com/HouseOfGucci_JP

こんにちは。
江口さやかです。

以前の記事で、服装や色で自分を表現することについて書きました。
自身のブランディングにおいて、私は服装でも『自分をどう見せるか』は意識しているポイントです。

少し前の話にはなりますが、ブランドの元祖と呼ばれる、あのハイブランド「GUCCI」にまつわる映画「ハウス・オブ・グッチ」を観てきました。
今回はその話をしようと思います。

あらすじ※ネタバレを含みます

まず簡単にあらすじをお伝えします。
本作は、フィレンツェで設立され、現代のファッションブランドの元祖と言われるGUCCIの物語です。

物語は運送業を営む貧しい家庭出身のパトリツィア・レッジャーニ(レディー・ガガ)とイタリアで最も裕福で格式高いグッチ家の後継者の1人であるマウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)が結婚するところから始まります。

マウリツィオは父ロドルフォから、パトリツィアは財産目当てで結婚しようとしていると言われ、結婚を反対されます。
しかし、彼はグッチ家を飛び出して、パトリツィアと結婚します。

マウリツィオはパトリツィアの実家の稼業を手伝いますが、彼女はマウリツィオをGUCCIの後継者にしようと考え、グッチ一族の権力争いを操り、GUCCIを支配しようとします。

グッチ一族が0から立ち上げたGUCCIですが、アメリカをはじめとする世界進出やファッションショーなどの戦略で徐々に有名ブランドへと成長していきます。

さらにパトリツィアの提案で安価な偽物を排除することなどでGUCCIの希少価値を高め、ハイブランド性も持たせることにも成功しました。

しかし、パトリツィアの行動がエスカレートするにつれて、
夫婦関係が崩壊していき、マウリツィオは不倫をし、最終的にはパトリツィアはマウリツィオを殺害し、パトリツィアも逮捕されるというバッドエンドを迎えます。

これが大まかな映画のあらすじです。
GUCCIというブランドの成功の陰にあった1970年からの30年間のグッチ一族の崩壊の実話を基に描かれています。

今の成功からは想像もできないような内容でした。
ただ、事業を持っている身としてはありえない話ではないなとも感じました。

組織の崩壊は、外からではなく内側から崩壊すると聞いたことがあったので
まさにそれが当てはまっていました。

繁栄は友を呼び、逆境は友を試す

この映画を観て感じたことは、組織の人間関係の大切さです。

事業が軌道に乗っている時には、パトリツィアの少々強引な言動にもマウリツィオは耳を傾けていました。

パトリツィアはGUCCIを自分の手中に納めたいという想いがありながらも、マウリツィオをGUCCIのトップに立たせるために様々なサポートをします。

まずは、彼がGUCCIの仕事に復帰できるように彼と彼のご家族との間に入り、関係の修復を手助けします。
そして、GUCCIのブランド力を上げるための、偽物の排除や、経営判断を自分のものにするための、一族内の株式の買い占めなどを提案することで、彼はGUCCIのトップの座につきました。

しかし、マウリツィオがGUCCIのトップになり、事業が傾きかけ逆境に立たされた時、彼は妻としてもビジネスパートナーとしてもパトリツィアを信じられなくなり、彼女のアドバイスに耳を傾けなくなっていきます。
次第に距離を取り、最終的には離婚を求めます。

事業や物事が好調な時には、人も情報も自然と集まって来るもの。
大事なのは、低迷している時。
「繁栄は友を呼び、逆境は友を試す」という言葉にもある通り、
ピンチの時にこそ、本当の人間関係が試される。
この一番厳しい状況の時に一緒に奮起できる仲間やパートナー作りがどれだけできているか?
これが本当に事業において大事なことだと感じます。

私自身の仕事仲間との関係作りがどれほどできているか、改めて省みる機会になりました。

成功者のお金の使い方まで見る

組織の崩壊は、トップに立つ人間の素行の乱れから始まると言われています。

GUCCIのトップになったマウリツィオは妻のパトリツィアと距離を置き、幼馴染の女性と親密な関係を築きます。

マウリツィオは、その女性に色々なものをプレゼントしたり、2人で楽しい時間を過ごすために会社のお金を使いました。
その時期からGUCCIの経営も困難になり、組織も崩れていったのでした。

以前、大尊敬する経営者の方に「成功者の結果だけでなく、その人のお金の使い方まで見ることが大事だよ」と言われてきたことを思い出します。

個人の贅沢のために会社の利益を使うと、誰も見ていないから大丈夫と思うかもしれませんが、その行動を選択した結果の姿を周りの人は見ています。

そういった行動の一貫性のズレが組織の崩壊を招くのだと思います。

私自身、社会人1年目の頃に比べると使える金額も上がり
私利私欲のために使ってしまいそうになる時がありますが、大尊敬する経営者の方に言われたこの一言が、私を一貫した軸に戻して頂いていて本当に感謝しかありません。

自分のなりたい像をイメージして生きる

現在では世界屈指のファッション・ブランドであるGUCCI。

最終的にGUCCI家の人間は誰も残らず、今のGUCCIとなっているわけですが、
どんなブランドも始まりがあり、価値をつけてきて今のブランド力があるということですよね。

ブランディングは企業や商品だけでなく、人においても大事だと思います。
ブランディングと言われるとなかなか自分事にならないかもしれませんが
誰しもが少なからずやって来ていると思います。

例えば、
好きな異性にこんな印象を与えたい!
本当はこういう自分をみんなに知ってほしい!

こういった、相手に与えたい印象を決めるのもアピールすることもブランディングです。
企業はその規模が大きく広いだけです。

この広めていきたい自分を決めることで振る舞いや言葉遣いも決まってきます。
自分自身のブランディングを変えることで、相手に与える印象や周りの人との関係性はガラッと変わります。

自分の未来の理想を決めて、そこにつながるように一生懸命、かつ効果的な行動をしている姿こそが
最大のブランディングにつながると私は感じています。

私自身も、価値あるものを世に発信し続け、世の中で活躍する女性経営者となるべく、努力し続けていきます!


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