SUNDREDがグローバル対話に参画 - 新産業共創に向けたソサイエタル・オープン・イノベーションを実現する越境人材【開催レポート】
皆さん、こんにちは!河野七海(ななみん)です。
SUNDREDと関東経済産業局が共催した「Industry-Up Week Autumn 2021」期間中の9月15日(水)に、SUNDREDはグローバルのイノベーションの探求者・実践者が参画する、「Societal Open Innovation for New Industry Co-creation Colloquium ~新産業共創に向けたソサイエタル・オープン・イノベーション~ 」にて、インタープレナーの活躍についてのディスカッションをリードしました。
本会議のテーマについてご紹介します。
グローバル(主にEUと日本)のイノベーション専門家や実践者が約40名集まり、ソサイエタル・オープン・イノベーションを実現するために重要な3つのテーマである、「①Framework」「②Purpose」「③People」についてディスカッションを行いました。
SUNDRED代表留目はPeople(人材)のテーマについて、インタープレナーの役割についてキックオフトークを行いました。海外の参加者から「共感します!インタープレナーとはまさに私のことだと思いました。」と言う声もありました。
では、各テーマでどんなディスカッションが発展したのか簡単にご紹介します。
Frameworks
ソサイエタル・オープン・イノベーションを実現するために必要ないコンセプト、モデル、ツールとはどんなものなのか?
ソサイエタルオープンイノベーションは一般的に受け入れられているが、エコシステム構築において実践的なフレームワークが必要とされています。実際にエコシステムをどのようにマネージすべきなのか困っている企業には、EUのイノベーションクラスターモデルが実用的だと考える意見がありました。これまでの旧来型の個社視点でのコラボレーションではなく、これからは複数社との信頼関係に基づいた共創モデルが提唱されました。
こういった共創モデルは、まさにSUNDREDで実践している新産業共創プロジェクトの共創会に近いと思いました。共創会では、複数社がそれぞれの目的のためではなく、プロジェクトの目的のために集まり、PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)のサポートを受けながら新産業共創を行っています。
Purpose
経済価値と社会価値をバランスする目的はどのように共創するのか?
目的工学(パーパス・エンジニアリング)において、大目的・中目的・小目的を連携するためには、インタープレナーの活躍が必要とのことでした。ここで言うインタープレナーの役割とは、適応性と包括性を意識した目的志向を持ちながら、大目的・中目的・小目的を行き来することです。よって、これからの新産業は固定的な構成ではなく、流動的なコミュニティになっていくと考えられました。
パーパス・エンジニアリングのフレームワークを使って言うと、SUNDREDの活動はパーパスを実装だと感じました。各地域や各領域で活躍するインタープレナーの目的共創がグローバルからも期待されていることが伝わりました。
People
どんな組織・人材がソサイエタルオープンイノベーションを実現するのか?
インタープレナーの必要性を参加者同士で共有しました。インタープレナーの活躍を促進するためには、組織の規制や報酬制度を見直すことが重要であることが越境人材調査からわかりました。また、社会的価値を可視化するツールも必要だと言う議論も行われました。
インタープレナーの概念はやはり海外からも共感を集めていることが強く感じました。SUNDREDとしては、インタープレナーの概念をより具体的に実践レベルで体系化し、新産業共創における中心的なフレームワークとして海外に発信する意義があると思いました。
以上、開催レポートでした。
本当に色々な国の方々から「インタープレナー」と言う言葉が出てきていて、国境を越えても通用することなのだと、改めて実感した貴重な機会でした。価値観を共有するグローバルの方々と一緒に今後も対話を続けることが楽しみです!
主催団体
一般社団法人Future Center Alliance Japan
https://futurecenteralliance-japan.org/
SUNDRED株式会社
https://sundred.co.jp/
The New Club of Paris
http://new-club-of-paris.org/
The Open Innovation Lab of Norway
https://www.openinnovationlab.no/
エコシスラボ株式会社
https://www.ecosyxlab.org/