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漫画みたいな毎日。「食べたい寿司ネタを自分で選ぶように。④」

定期購読マガジン虹色通りは、オーナーのリコさんの記事でお知らせさせていただきましたように、2022年の11月にオープンした「定期購読マガジン・虹色通り」は、本日、2024年12月30日を以て、閉店することになりました。
2年間、私たちの記事を購読してくださり、本当にありがとうございました!

今年の春に病気が見つかり、医療への不安、疑問、様々な想いを書かせていただいていました。私の担当最終回は、11月29日で最後の予定だったのですが、書き切ることができず、なんとか虹色通りの閉店までに号外を出したいと思いながら、最終日になってしまいました。

現在、22時、どこまで書けるかわかりませんが、書けるところまで書きますので、お付き合いいただければ嬉しいです。

私と乳がんと、医療の話です。

私は、食べることが好きだ。

生きている間に、食べる食事の数はそう多くないと言われている。その限られた回数の中で、できるだけ美味しいものを食べたい。好きでもない物を食べたくないし、人に自分の食べるものを決められたとしたら、それほど違和感のあるものはないだろうとずっと思ってきた。

それを実感として体験したのは、乳がんの疑いと診断され、それをきかっけに、社会や病院の医療制度の抗い難い流れの中に、勢いよく放り込まれたからだろう。

医療や医療制度というものは、自分自身が「患者」として、病を患った者として存在したときに初めて「自分事」になった。それまでは、どこか「他人事」であり、「自分の住む世界とはちょっと離れた場所のこと」のように思っていたのだと感じていた。

好きな寿司ネタを自分で選ぶように、医療だって自分で選びたい。病院での治療を選択する時に、強く思った。「私のことは、私が選択する。」と。

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