やなぎだ けいこの店 #09「恐竜骨ぬりえ」
★「やなぎだ けいこの店」では、日々、我が家で選び楽しんでいる絵本や店主が読んだ本・最近おもしろいと思ったもの・こと・美味しいもの・やなぎだけいこレシピ、暮らしの中の発見・・・などなど、をマガジンにまとめ、紹介していけたらと思っています。★
今日のご紹介は・・・
「恐竜骨ぬりえ」です。
塗り絵は塗り絵でも、「骨」ぬりえ。自宅で過ごす時間も増えている昨今。何かひとつきっかけがあると、こどもたちのあそびは、自由自在に展開していきます。
自分できっかけをみつけることもあるし、何かからきっかけを得ることもあると思います。
「恐竜骨ぬりえ」構成/岡田喜敬 監修/小林快次
我が家の男子二人、恐竜がスキです。特に二男。監修の恐竜学者の小林快次先生の講演を聞く機会に恵まれたこともあり、恐竜や化石は彼にとって親しいものになっています。
〈ぬりえ〉というと、〈ある程度、図案が決まっていて、そこに好きな色を塗る〉というのが、一般的に多い形かと思います。そして、「いかに、きれいに塗ることができるか」がその楽しさなのではないのでしょうか。
今は、大人向けの細かい絵画のような塗り絵もあり、塗り絵の世界も多様になっているのだなぁ~と思います。
この塗り絵がとても興味深いのは、ページに描かれているのは、「恐竜の骨と輪郭のみ」というところです。
カバーの内側には、特別資料として、「生き物パーツ図鑑」というものがあり、現代ではみることができない、何万年も前に地球上に生息していた「恐竜」という生き物を、「現代にいる生き物の特徴」を参考にしつつ、自分なりに思いっきり想像し、描くことができる、という所ではないかと思います。
私自身、絵を描くのは好きですが、「決まった枠からはみ出さずに塗る」というスタイルをあまり好まない子どもだったので、この「自由に仕上げることができる塗り絵」にワクワクします。
骨の上に筋肉があり、その上に皮膚があり、恐竜の食性や、生活の仕方で、身体の仕組みも違う。そんなことを思いながら、描いていく。
好きな色で、好きなように。
今は見ることも、触れることも、できない遥か遠くの時代に確かに存在していたものたちに想いを馳せる。
こどもたちが、楽しむのを眺め味わうも良し、こどもたちと一緒に、楽しむのも、良し。です。
Color over skeletons!
みなさんの暮らしの色が増えますように。 店主・やなぎだ けいこ