見出し画像

こどもたちが、地域資源を開拓する。#05「ブルーベリーの摘み取りお手伝いはWin-Winの実践型。」

この日も札幌は夏日でした。

我が家では毎年、恒例になりつつあるブルーベリーの摘み取りのお手伝い。

場所は仁木町。
札幌から車で一時間半ほどの所です。
仁木町ではさくらんぼ、葡萄などの栽培が盛んです。

毎年、この農園では2日〜3日間に渡り、ブルーベリー摘みのお手伝いを募集します。
参加費は無料で、各自が摘み取りした2割が持ち帰りできるというシステムになっています。

ブルーベリーは手摘みでなければ、上手く摘み取れません。時期を逃したら、熟れた実は落下するのを待つだけになってしまいます。

しかし、広大な敷地のブルーベリーを生産者の方だけで、摘み取るには時間的にも体力的にも限界があると思います。そして収穫期だけでも人を雇うとしても、かなりの人件費がかかるはずです。 

そこで、「ブルーベリー大作戦」と名付けられたこの取り組みが行われているわけです。

生産者側は、無料で摘み取り2割を持ち帰りしてもらっても、人が集まってくれて一気に収穫できる。

参加者はオーガニックブルーベリーを摘み取りながら、食べる事も出来て、さらに持ち帰りができる。

生産者側も、参加者側も、どちらも嬉しい。

こういう取り組みは、とてもわかりやすいWin-Winの形なのではないでしょうか。

さらにオーガニックブルーベリーを味わってもらい、「農」に触れ、オーガニックに興味を持ってもらえたら、長い目でみても、生産者側からも良い方向に向かうのではないでしょうか。 

参加者は家族で、参加も出来るし、美味しいブルーベリーをいただくことができる。小さなこどもたちも参加し、美味しく楽しく「農」に触れる機会になっていると思います。

更には、生産者の助けになっているという事を、カゴいっぱいになったブルーベリーが、軽トラで加工場に運ばれていく様子を実際に目にすることで感じるのこともできるのです。

お金が介在しないから、可能なのかな?とも考えてみました。

思い出してみると、昨年までは、ブルーベリーの持ち帰りか、持ち帰り2割を現金にするか選べるようになっていました。(我が家は、ブルーベリーを持ち帰りさせていただいているので、詳しい金額は覚えていませんが、高額ではなかったと思います。)

ということは、お金が介在しても、しなくても「お互いに、良い方向に影響し合う」というベクトルの向きがズレていなければ、お金の介在の有無は然程、問題にはならないということだと思います。

「自分だけが得をする」のではなく、「お互いになんだかいい感じだよね」を実際にカタチにしているイベントだなぁ、と毎年、関わらせていただきながら感じています。

このような世情でも、人数制限や、検温、消毒、帰宅の際の時間のチェックなど、開催者の方々も細部まで配慮してくださっての開催でした。

こどもたちの楽しみが失われず、ありがたい一日でした。
 
ありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!

やなぎだけいこ
学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!