美味しいの探究心
彼らは、小さな入れ物に
調味料やスパイスをたくさん詰め込んで
いろんな味や香りを合わせ、黄金比を生み出す。
食へのこだわりと、探究心が底を尽きない。
どうやら、味だけじゃ物足りなくなったらしい。
サクゥッ、ふわっふわ、もっつぅぃり、ぷちっ
じゅわぁ、ぷるぅんっ、ぐぁがりっ、とぉろぉっ
ついでに、痛覚も欲しくなっちゃうようで
つーーん、ぴりっ
彼らの話す言葉や本には変わった文字が並ぶ。
食事は、お腹を満たすだけではないらしい。
そんなに手間ひまかけて、大切なことなんだろうか。
毎日毎日、手を忙しく動かして作っている。
何がそんなに彼らの心を惹きつけるのか。
興味とイタズラ心が湧き上がってきて
少しだけならいいかなって一口食べてみると
まあ.........なんと。
口の中の幸福を逃がすものかと
言葉が何も出てこない。
彼らの話や本の中に出ていた音が
今、わたしの口の中で繰り広げられている。
美味しい。