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自分語り

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ただひたすら自分のこと。内省。赤裸々。心の深淵をのぞく。自分を切り売りしてるnoteたち。
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#看護師

距離感

距離感

夏のにおいが街を覆うころ。人々が行き交うようになった街角。

店には人が溢れ。客と客、客と店員を区切っていた仕切りは取り除かれ。

長らく開かれなかった地元の祭りでは屋台が立ち並び。多くの人が口を大きく開けて笑いそして美味しそうに食べている。

入職してきた新人たちの集合写真も。マスクを外して撮影されていて。

これが日常だったっけ。そんな戸惑いにも似た疑問が頭を駆け巡る。

マスクを取って初めて

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エスカレーター

最寄駅のエスカレーター。

登りエスカレーターでたまたま前になった女性がいた。歳は40代くらい。買い物袋を片手にTシャツにジーパンというラフな出立ち。

その日常感とは真逆な真っ白な腕に目が行った。職業柄、腕の血管に目がいってしまう。

だいぶ曲がってて細そうで。ラインを取る(針を刺して点滴薬の投与経路を作ること)の、難しそうだな。

そんなことを考えながら。この人はどんな日常を送っているのだろう

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育ち方

育ち方

保育園児の列とすれ違った。保育士さん2人に幼児期の子どもたちが20人ほど。陽気に歩いている子がいれば、興味津々にまわりを見回す子もいて。ひとり俯き加減に自分の世界に浸っているような子もいる。見たところ5歳かそこらか。

保育士さんも大変だな。そう思いながらすれ違った先の地下道に入り、視界に入る情報が少なくなったとたんに。看護学生時代の保育園実習を思い出した。そういえばあの当時の子たちも5歳くらいだ

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