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Sigmaさん、こんなレンズ出してくれてありがとう!『Sigma 65mm F2 DG DN Contemporary』ファーストインプレッション

こんにちは。
今回は、先日購入したSigma 65mm F2 DG DN Contemporaryをレビューします。控えめに言って、このレンズ、ヤバいです!

1.なぜ、このレンズを買ったのか

(A)Sonnar-T FE 55mm F1.8 Zeissだと中途半端

私は、以前、SEL55F18Zという、純正レンズをAPS-Cのsony α6400で使っていたことがありました。この時に1番感じたことは、
”写りは良いけど、画角が中途半端”ということでした。以下はsel55f18zでの作例です。

この作例は、浅草で撮りました。自分でも「決まった!」と思ったのですが、なんか広い。もう少し狭い方が、迫力のある写真になったのでは?と感じました。

加えて、この作例をご覧ください。

これも、浅草で撮影しています。この写真を撮ったときに感じたことは、「もっと寄りたい(というか、)大きく写したい」です。そう、55mmならちょうどいいのですが、APS-Cカメラに付けていて82.5mmなので、82mmにしては寄れないせいで被写体が小さくなってしまっていたんです。
これがイライラの種になり、いいレンズに変わりはありませんが使用機会が減り、売却しました。

(B)Sigma 85mm F1.4 DG DNの不都合

この85mmもSigmaの中で最強と言っても過言でない素晴らしいレンズです。ただし、”フルサイズでは”という言葉をつけたいです。
まずは、この作例をご覧ください。↓

京都祇園で撮影

この写真は京都の祇園でstreet photoをしていた際に、いい狛犬がいたので撮ろうとしたら、ピントが合わない。下がれるところまでぎりぎり下がってこの写真です。street photoをしていて、下がりたいときもっと広く撮りたいとき、APS-C×Sigma 85mm F1.4 DG DNは焦点距離の関係で厳しかったです。また撮影中は、そう簡単にレンズ交換できませんし。
次に↓の作例をご覧ください。

この2枚の共通点はどちらも”人”に焦点を当てています。背景に注目してください。何が言いたいのかと言うと、
Sigma 85mm F1.4 DG DN→主題に強烈なメッセージがあるなら〇
ということです。すなわち、被写体が強烈なメッセージを放っている場合なら使えますが、その場の雰囲気を調合して、その場を切り取るには狭すぎるんです。もちろん、こういう描写も良いですが、このような写真だけだと飽きてしまうと思いました。

※もちろん、フルサイズにはSigma 85mm F1.4 DG DNは最高の組み合わせです。しかし、APS-Cには狭くてバラエティー豊かな構図にはできません。

そして、最後に、Sigma 85mm F1.4をAPS-Cのα6400についていると重い上に、バズーカ砲みたいになりかなり目立ってしまうんです。威圧感は望遠レンズの次にあると思います。

(C)65mm焦点域に求めること

よって、私が、この65mmに求めたことは次の内容です。
(1)付け替えしなくてもBatis 2/40とSigma 85mmの2者の役割をしてくれる。
(2)画質はBatis 2/40と同等レベル
(3)歪曲補正はもちろんのこと、パープルフリンジが出ない
(4)しっかり解像してくれる
(5)気楽に撮影できるような軽量×コンパクトさ

2.Zeiss Batis 2/40とはどう使い分けてるの?

そう。私は、Zeiss batis 2/40をこよなく愛しています。そのくらい好きです。初めは、Batis 40mmとSEL70200GM IIだけで撮影しようと意気込んでいたくらいです。

その最強レンズとどう使い分けているのかというと、
・Sigma 65mm F2→普段使いのスナップ、POV street photo、人物撮影
・Batis 40mm F2→旅行、作品撮り、マクロ撮影
です。

Batis 2/40は、新品だと現在17万、中古でも10万円もする高級レンズです。なので、いいレンズと言えども、盗難や故障が心配で普段使いしづらいのが本音です。そのため”気軽に持ち出せて、使い倒せる”という意味でもSigma 65mmの方が使いやすいです。金属製なので雨にも強そうですし。

3.Sigma 65mm F2 DG DN Contemporaryのすごさ

色んな期待を込めて、探していたところ、このレンズが中古美品(A)で6万前半という驚異的な安さの店を発見したので購入しました。かなり状態が良いです。購入日に撮影したのでその作例&感想をここからはご覧ください。

(A)かな~りコンパクト

α6400につけても、このコンパクトさ!素晴らしいですよね!!なんなら、Batis 2/40よりも小さい気がします。(SEL55F18Zよりは少し大きい)
レンズの重さも400g台なので軽いです。持った感じ、SEL2470Zより若干重いかな?程度です。

この大きさなら、街中で撮影していても”撮ってるぞ”感が出なくて好きです。Sigma 85mmを京都に持っていった際は、ブライダル撮影のカメラマンにかなり見られました(笑)

(B)Sigma 85mm F1.4 DG DNに次ぐ描写力

F2でもこんな感じ

さすがに、あのバキバキ解像するSigma 85mmほどではないですが(やつがすごすぎるのですが)、十分このレンズも負けていません。歪曲補正をオートで撮影しているおかげで、見た感じ、歪曲はほぼ見当たりません。
パープルフリンジも同様で、ほとんど見受けられません。

そして、作例を見てもらうとわかる通り、とても自然な画角ですよね。
APS-Cなので、97.5mmなのですが、じっと見つめたような、ぼーっと景色を見つめたようなそんな印象のある写真が出てきます。
Sigma 85mmのような主張感はありませんが、こういう描写をしてくれるレンズ待っていました。
Batis 2/40と焦点距離は近いですが、どちらも性格が違うレンズなので使い分け十分できると思います。(ただ、取って代わるんじゃないかというくらいにSigma 65mmはすごいです)

(C)しっかり解像してくれる

電車の窓越しに撮りましたが、反対列車の中が見えています。
さすがにSigma 85mmほどではありませんが、これだけ解像してくれると、人物撮影やstreet photoなど日常使いでもかなり重宝しそうです。

Sigma 85mmを京都の鴨川で撮影したときは、対岸の人の顔がはっきり写るレベルでした。それはそれですごいんですけどね(笑)

4.さいごに

Sigma 65mm F2 DG DN Contemporaryのすごさを噂には聞いていましたが、購入して撮影したとき、直感的に『このレンズは良い相棒になるぞ』と思いました。これはBatis 2/40以来の快挙です。でもってBatis 2/40と性格が違うという優しさもある。

こんなレンズを世に出してくれたSigmaさんには「ありがとう!」と声を大にして言いたいくらいです。ちなみに売却したSigma 85mmはα7IV購入と同時に新品購入する予定です(その時までにSigmaから85mm F1.4に代わるレンズが出ていればそちらを買います)。

このレンズを手にして感じたこと、それは、『Sigmaというメーカーはもはやサードパーティの域ではなく、Carl Zeissに匹敵するメーカー』ということです。このレンズは安いですし、買って後悔しない凄腕レンズなのでオススメです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
Sigmaさん、素晴らしいレンズをありがとう!

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