社会人生活5年間の振り返り

5年も経ってしまった。
振り返ってみるので、お仕事できない人はこれを読んで傷を舐め合いましょう。

【1年目・4月1週目】
就活くらいから、というか物心ついた時からなんとなく思っていたことではあったが、同年代と比べて自分は能力が遅れているなという感覚がある。
入社直後の研修のグループワークにて、喋れないのはもちろんのこと、喋ってみたら的外れで、他の人が熱心に議論していることが重要に思えなくてとても落ち込んだ。
これで我が強いとかエキセントリックだったりしたら人間的にバランス取れているのだが、ただ大人しい奴がたまに的外れなこと言うという、能力凹んでるところしかないというお粗末な状況だった。かっこつけて「だった」と言ってみたが、今もずっとそうなので、どうしたものかしら、と途方に暮れている。

【2年目・4月】
コロナ禍になり出社できなくなったのでずっと家にいた。1年目3月頃はえずきながら仕事していたこともあったので、逃げ切ったぞ!と思った。多くの人が暇してて世の中が停滞している感じがとても心地よかった。コロナ禍を機に在宅ワークが解禁された。在宅ワークをできるようになりたくてSEになった節があったので、思いがけず夢が叶ってしまった。

【2年目・秋ごろ】
あまりにお仕事ができないのでクリニックに行って知能検査を受けさせてもらった。大きな問題がなかったので「ただの無能かぁ、てへへ」という感じだったが、分かったこともあった。
動作性IQと言語性IQという値に乖離があった。動作性IQと言語性IQの差が10あれば生きづらさを感じるとかなんとからしいが、僕は差が29あった。(言語性IQ>動作性IQ)
同じような人がどうやって過ごしているか気になって調べていたら、言語性IQ>動作性IQの人が集う掲示板があった。そこには、「わいは無職」という言葉が溢れていた。そうか、仕事がうまくいってる人はそもそも知能検査受けないか。

【4年目・8月】
19歳の時に僕がたてたライフプランは「25歳で女性としゃべれるようになり始める。28歳で普通に喋れるようになる。32歳で彼女ができ始める。35歳過ぎで結婚。結婚できなさそうだったら猫と住む。」だった。この時26歳だが、この計画に関してはかなり早回しで進んでいる。このくらいゆとりを持って計画立てた方がうまくいくみたいだ。仕事とか趣味とか雑学とか家事とか上達したいことばっかりでいつも焦っているが、恋愛に関しては上達したいと思ったことがないので気が楽である。

【4年目・2月】
端的に言うと支離滅裂だった。

【5年目・8月〜9月】
実家に帰って毎日病院に行ったり、喪主をしたりした。呼吸ができなくなりながら仕事のメモを書き続ける父さん、「もっと生きていたかった」というメッセージを残した父さん。そんな姿を見届けたというのに、僕は相変わらずお仕事できないし、昔の恥ずかしい言動を思い出したくらいですぐに来世に行きたくなってしまう。

【5年目・2月】
周りの人間全てが全知全能に見える日が年に200日くらいあるが、毎年2月は何故かそれが毎日続く。自分だけが劣っていると毎秒感じるのはつらい。支離滅裂になりそうな言動を理性で少し緩和させた。圧倒的成長!(ちょっと失踪してしまったけど)

【5年目・3月】
何を考えて生活するのが正解なのか分からなくなった。というか、ずっと分かっていなかったことに気付いた。「理解する」「努力する」という言葉の意味がまるで分かっておらず、人生で一回もできたことがなかったということにも気付いてしまった。
「勉強も部活も結果出したことあるぞ!」と思う気持ちもなくはないが、社会に出てそれを再現できてないあたり分かってないんだろうなと思う。みんなが学生時代に掴んでいたものを今更取り返しに行くのは悔しさもあるが、レベルの低い目標をたっぷり時間をかけてこなしていくのが僕には合っているみたいなのでそれでいいかなと思っている。

【まとめ】
自分の能力や人間性についてはこのザマではあるが、周りの人達や環境にはとても恵まれていて運がいいなぁと思う。あ、でも、周りの人たちに1つだけ注文。全知全能になって僕の目の前に現れる頻度を落としてほしい。いつかみんなと対等になりたいなと思う。35歳くらいには。

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