見出し画像

酒飲みは奴豆腐にさも似たり、始め四角で末はグズグズ

毎月とても楽しみに通っている浜作さんのお料理教室。

9月9日の重陽の節句は菊の節句とも言われるということで、先付に菊菜を菊花の胡麻和えからスタート。

毎回のことなのですが、シンプルな調味料と食材だけのお料理も、記憶に残る美味しさになさるのが、浜作三代目である森川先生の素晴らしさです(敬服)

びっくりするほど美味しかった菊菜の和物

旬である鱚の蟹巻(あんかけ)、カマスをたっぷりと入れた"つまみ御料"などを今月は学ばせていただきました。

キスの蟹巻、あんかけ


つまみ御料はお教室では器に入れられて

森川先生のお料理教室では、お出汁やお料理の素材の素晴らしさ、手間をこれでもかというほどかけられるお料理法などを教えていただくことに加え、文化的なお話や森川先生が考えられる人生哲学までお話いただけることが私にはとても魅力的です。

むしろ…
教えていただいたお献立を、自分の技量だけで自宅で再現できるとも到底思えず、最近は調理法についてメモを取ることを諦めてしまった劣等生です(滝汗)

ですので、メモを取るのは、もっぱら先生の文化的、哲学的な解説の部分です。

揚げ出し豆腐をお作りになっている時「お豆腐は、必ず四角く出さないといけません。角がかけたりしたらダメですよ」といつもながらにご注意され、

「そういえば、こんな言葉はご存知ですか?」

と教えてくださったのがこちらです。

酒飲みは奴豆腐にさも似たり、始め四角で末はグズグズ。」

落語「棒鱈」からの引用だそうです。

こうした粋なことを日常的に"するり"と口に出来るようになりたいなぁ..と

料理法については、もはや殆どメモを取らない私ですが、
こうした先生のお言葉は逃さないように書き残し、
私の浜作ノートはお料理教室の内容とは思えない格言のオンパレードになりつつあります(笑)

お料理教室にせよ、茶道教室にせよ、学んだなぁと思える軸は少しずらしたところに多くあるなぁ…と思う昨今です。

地軸もそうですねw

今日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!

この記事が参加している募集

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。 気に入っていただければスキ&フォロー& サポートいただければ嬉しいです。