他力本願で生きる女性と夫婦のパートナーシップ
主婦は結局「他力本願」?夫婦対等な関係を築くために必要な女の経済力。
実写版リトルマーメイド、シンガポールでも上映されています。
ディズニーのヒロイン達が時代と共に、他力本願なお姫様から自力で切り拓く系のパワフルなお姫様に変化していっています。
主人公のアリエルもしかり、アニメ版では自分で何もせず幸せを手に入れた他力本願系のプリンセス。白雪姫も眠り姫も同じ、何もせず「待ってるだけ」で王子様に幸せにしてもらうという話。
ところが、実写版リトルマーメイドのアリエルは自分の力で未来を変える行動を主体的に取っているそうです。
アニメ映画・マリオブロスのピーチ姫も自力で未来を切り拓くお姫様に。
「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」をシンガポールの映画館で見ました。
昔やっていたマリオのゲームではピーチ姫はマリオの助けをただ待ってるだけのお姫様。
アニメのマリオでは、マリオより戦闘能力が高いピーチ姫。「ただ守られてるだけ」という女性に価値が無くなってきているような気分になるアニメでした。
夫と対等な関係を築くために結果必要なのは経済力?
私はいわゆる「パート主婦」ですが、パートでさえ、シンガポールではお手伝いさんを雇用しないと始められないので、家事全般と育児の一部を住み込みのお手伝いさんにお任せしています。よって、自分は、主婦としても機能不全、経済力の観点でも家計への貢献力が乏しい機能不全パート主婦です(苦笑)
家庭にも経済にも貢献しないメイドさんのいる家庭のパート主婦として、今回、夫との関係性と力関係を振り返りました。
日本にいた頃は、稼ぎも多少の蓄えもあるので当たり前のように対等な関係で、むしろ自分の方が少し強い立場でした。
今はその経済力は無くなったのですが、メイドさんが居るお陰で、家事育児の分担で揉めることがほぼゼロになったため、言い合いや不平不満を言う機会も減り、引き続き、比較的円満で対等な関係でやってこれています。
私が今対等な夫婦関係であり、言いたい事を全部相手に言えるのは、
・過去対等だった頃の名残(過去の経済力)
・今の機能不全主婦は期間限定だという暗黙の了解(本帰国したらフルタイムで働きたい)
・離婚しても親権手にして生活がどうにかできる貯蓄
があるからだと思います。
要するに自分の将来的な稼げるというポテンシャルと過去貯めてきた資金力が夫婦を対等にさせてるのではないか、と振り返っています。
あとは相手が亭主関白ではないタイプの性格である事は大前提ですが。
専業主婦が夫婦対等なパートナーシップを築くために必要なのは実家からの資金援助?
では、働いていない主婦で将来的にも働く気持ちのない人が夫婦対等でいるためには?の答えがこちらの記事に載っていました。
友達から共有され大変腑に落ちました。
主婦でも経済力がある人は夫に言いたい方がなんでも(orある程度)言えるということです。
海外にいると、祖父母の実家や日本の昔から付き合いのある友達という逃げ場がなく、夫婦関係がより大事になってきます。
パートナーシップを良好なものにするためのナレッジや名言が、海外在住マイクロインフルエンサーから日々発信されています。
コーチングだのダイアローグだの、という言葉もフワフワ飛んでいます。
でも、対話や傾聴の技術を磨いてもどうにもならないのが、妻側の経済力の有無or地盤の固さではないでしょうか。上記の記事では主婦の場合、実家の経済力の有無が夫婦対等であることの重要な要素だと言っています。
パートナーシップが良好な人が自らの体験も踏まえて、夫婦関係で悩んでいる女性に助言したりするうえで、この経済力の有無を抜きにして話をしてもあまり本質的には意味がないのではないかと思います。
そうしたアドバイザー自身は自分に経済力があるという前提を踏まえず、さらに相談者に経済力が無い前提を踏まえていないケースがありそうだなぁと。
(つまり、会話術や相互理解的や自己分析的なもので解決できると考えている)
稼ぎが良い夫に何も言えない悩める主婦
経済力(実家が金持ちケースや自分に資本力がある場合も含む)が夫婦間で大きな差があり、かつ、夫婦対等という人を私はあまり出会った事がありません。
一見、稼ぎが良いエリート会社員の恵まれた家庭でも、旦那に何も言えず「察して欲しい」と相手に忖度を求め不機嫌な顔を相手にするしか対抗できず、辛そうなママに時々会う事があります。
相手に察するより前に、対等なパートナーシップを築きたいなら、やはり、実家が金持ちで資金援助をしてもらえるとか、自分の貯金で資産運用してるとか、ではない限りは、主婦は仕事を持たなければならないのかな……思います。
アリエルや白雪姫やオーロラ姫のような価値観で幸せだと感じられる女性が今はもうかなり少数派になって来た感じがします。
夫婦で対等な経済力や力関係を持つパートナーシップが好まれるようになってきたように感じます。
幸いにも、日本では女性が、主婦からの再就職に追い風となる支援政策が発表されました。
これはとても嬉しいことだと感じました。
2023年発表 こども未来戦略方針案
https://partsa.nikkei.com/parts/ds/pdf/20230613/20230613.pdf
もう令和5年も半分がすぎました。
令和15年とか、令和20年には、働きたくても働けないとか、再就職したくても保育園が無いから就活できないとか、そういう今当たり前に悩んでいる「女性と働く問題」が古い過去のものになっていてほしいと願います。