【夫婦漫画】 44歳
こんにちは。昭和50年に産まれたすなです。
付き合いのあった母方の親戚の中では、最年少だった僕も44歳、完全におっさんと呼ばれる年齢になりました。
44歳にもなると、ふとした時につい人生を振り返ってしまいます。自分が生きてきた中で何かを成し遂げてきた事はあるのかとか、何かをこの世に残せたのかとかをつい思い起こしてみたりしちゃいます。
身近な所では、子供を育てた、家を建てたというのは、自信を持って何かを成し遂げこの世に何かを残せた証になるのかなと僕は思います。
僕はお妻と2人なので、子供はいないし、子供がいないのならアパートでも充分なので家も建てる予定はありません。正直、狭い方が落ち着くし(笑)。これは僕ら夫婦の選択なので納得…というより満足しています。
ただ、何かカタチのあるものを残せたわけでは無いというのが悩ましい所だったんですよね。
僕には「暗黒の20代」という黒歴史(いつかマンガにするかも…)があって、30代にようやく人生が進み出し、40代で今の生活に落ち着く事が出来ました。
マンガは42歳の冬に入院して暇つぶしで描き始めたのがキッカケです。当初はこんなに描き続ける予定では無かったのですが…。
入院するまでの10年は仕事で成果を出す事に没頭していました。やれば成果が数字に表れる事にハマっていましたし、なんせ楽しかった。
入院する1年位前から、仕事の成果よりも違うものが重視されるようになり、常に数字を追いかけていた僕は戸惑ってしまいました。そんな時に体調って崩れるものなんですよね。
入院中は仕事から離れるしヒマなので、ついつい人生とか振り返っちゃうんです。特に夜とか消灯時間早いから。
その時、何かを残せたのか、成し遂げたのかと考えた時に何も無いなぁと思ったんです。
お妻とは仲良く暮らしていたんですが、何というか共通の趣味が無かったので何かを一緒にするという事があまり無かったんです。それが少し寂しいというか何かこう僕の中ではモヤモヤしてたんですよね。
そんな時にマンガを描くという事に出会い、題材としてお妻との生活を描き出しました。
それが結果的には大正解。
お妻は昔から面白い人だなぁと思っていたんですが、マンガを描く為とはいえ、よくよく観察してみると言動や行動がいちいち面白く可愛い人でした。
これはホント今まで気づかなかったなぁ…
「お妻との思い出」というカタチの無いものをマンガというカタチのあるものに残せた事はとても嬉しい。
そしてそれを皆様に読んでもらってお妻の事を知ってもらい楽しんでもらえたという事は、僕がこの世に何かを残せたという証になるかなぁと、44歳の僕は思うワケです。
44歳…子供の頃に思っていたカタチとは違うけれど悪くない。不安や悩みはもちろんあるけれど、これからも僕はマンガを描いていくのだよ。
ゲームをしてるお妻の隣で。
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