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悩みと近況報告いろいろ。

少し心の調子が悪い。ここ2年くらい、小さい上げ下げはあってもあんまりこういうことはなかった。だから自分用にたまにつけている紙の日記を読み返すたびに、数年前の病みまくっていた自分とそれなりに変化をしていることを感じていた……のだけど。

これまで少しぼかして書いていたりもしたんだけど、この半年、紆余曲折あって脚本の勉強を始めることになった。現在は勉強段階ではあるものの、2月にある会社の新人発掘のコンペ(のようなもの)に通ったことが始まりで、応募総数と講師の面々を見ても、かなり貴重な、且つ特異な環境にいる自覚がある。ただ、自分の中でこの「チャンス」についてうまく折り合いがつかないのだ。

がっつりした脚本と、私が日々書いている原稿は全く違う。どっちが良い悪いじゃなくて、性質として。そして、私は今のライター仕事がとても好きだ。「文章を書く」ことを仕事にしたくて、憧れて会社に入って、さらにフリーランスになって。ずーっと会いたかった人に取材ができたり、編集と2人3脚で記事を作ったり。特に今年の2月以降は、入ってくる仕事の規模も数年前と比べて全然違うものになった。もちろん、まだまだ勉強不足なことも多いし、「これで満足!」ってわけじゃ全然ないけど、ただただ楽しい。楽しいから、忙しくても病まないでいられたんだと思う。

これまで「フリーランスは収入が安定しないからやめとけ」とか「最初からライター業1本はやめとけ(業務委託でも編集サイドで会社入ったほうがいい)」とか、いろんな人のいろんなアドバイス記事?も読んだ。でも、あまり自分には刺さってなくて。今一緒に仕事をしてくれてる人たちも好きだし、ライフスタイルもかなり向いているほうだと思う。嫌味な言い方に聞こえないといいなと思うのだけど、実際書き仕事だけでも十分満足に暮らせているし、正直フリーランスになって後悔したことは一度もない。

で、本題に戻るのだけど、そうしたときに舞い込んできた脚本周りの仕事に対して、「絶対に人生経験としてやったほうがいい」し、多少なりとも「やってみたい」気持ちはある。ただ、周囲の脚本家や小説家などの創作を生業にしたい人たちとの熱量が揃ってない気がしてしまうのも事実で。最近、話題になっていた『ルックバック』がちょうどいい例。日頃から創作活動で生きることを夢見て自己研鑽している人の熱って、マジですごい。尊敬の意を込めて、もう一回言うけど「マジで、すごい」。

その一方で、大学時代、文芸学科を選びながらも、必死に小説を書いているみんなをどこか冷めた目で見て、飲みにばかり行っていた20歳の自分が(←今思うと最低だけど)「何から逃げたかったのか」を思い出したような気がした。

だから、というわけでもないけど、自分は新卒就活の時に「文章に携わる仕事」を選ばなかった。「創作大賞のタグが苦手」って前回書いたところにも、少し通ずるところがあるのかもしれない。noteで書いてるのにすみません……(笑)。

ちなみにこれは受け売りなんだけど、『ルックバック』は幼少期から美術をアイデンティだと思っている人が挫折を知る話で、『ブルーピリオド』は空っぽだった人が美術というアイデンティティを得る話、だそうです。私はどっちも好きだったけど、同じく絵を描くことを題材にしているのに「共感できる・できない」が分かれるのはなんだろうね、という話をこないだした。

じゃあやめれば? でも自分が一度決めたことに対して、それにもうまたとないかもしれない機会を手放すのが怖い。むこうから愛想尽かされて「ここまでっすね」ってシャッター下ろされるまでは頑張りたい。怖がりなくせに負けず嫌いで、ため息が出る。

でもそういうふうに答えが決まっていても、どこか心が晴れきらないのもなんでなんだろう。私はアーティストでもないし、クリエイターでもない。でもそんな自分が、どこまでできるのか。怖くて怖くて怖くて仕方ないんだと思う。でも、やるって決めたのは自分だから。とりあえず、年末まではつべこべ言わずに頑張ってみようと思う。

ということで、いつもよりほんの少し辛い夏をお過ごしの方、一緒に乗り越えましょう。めちゃくちゃ暑い日々ですが、みなさん体調には気をつけて…!


2024.7.23
すなくじら

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