「日向ぼっこで強くなる」254字
ふと、光のこぼれるカーテンをめくり、窓との隙間に入ってみた。
お日さまは何も聞かずに私を包み温めてくれる。
段々とその眩しさに目が慣れて窓の外に目を向ける。
窓を開けるとカーテンが揺らめき、何だか私にマントが付いたみたいだった。
私はこんな事を思いついた。
実は私は世界を守るヒーローで、世の中には秘密で暮らしている。
幼稚だなあ、と心の中で自分で自分につっこむ。
でも、私はその時から落ち込んだ時に日向ぼっこをするようになった。
ヒーローみたいに、いつだって折れずに何にだって立ち向かっていける強い人になれた気がするから。