もの思う葦|日記|2022/4/13
四月十三日(水) 晴れ
嫌な気候。生暖かくじめじめ。湿気を吸い取った髪の毛は一本一本の自己主張が激しく、手に負えない。ボリュームいつもの1.5倍増し。
今朝、鮮明な夢を見た。見知らぬ人が死ぬ夢。死んだのは何かの病気を患っているお爺さん。現実では全く知らないお爺さんなのだが、夢の中ではとても大好きで慕っていたお爺さん。その人が畳に敷かれた布団の上で身を起こし、座りながら亡くなる。僕はその最期を見届け、動かなくなったお爺さんを胸に抱き寄せながら、飼っている数匹の犬や猫たちと一緒になって涙を流し、悲しみを分かち合うという夢。目覚めはとても爽やか。救いのような悲しみの余韻だけが残った。調べたところ、病人が死ぬ夢は吉夢だそう。
今日は学校が三限からなので、遅めの登校。三限はモバイルコンピューティングという授業。教授の説明の仕方が気に食わず、この授業の履修を取り消すことに決めた。五、六限も授業をとっていたのだが、先生から今週と来週の授業はなしというメールが今日の昼にきた。なので、三限終わりは少し研究室に立ち寄り、それから彼女の実家に行った。お抹茶と菓子をご馳走になり、二匹のポメラニアンをモフった。
今日の電車での読書は、今朝偶然手に取った太宰治の随筆集「もの思う葦」。初めの数ページ読んだだけで「これだ!」と思った。これは今の自分が求めている文章だと思った。軽妙で歯切れが良く、皮肉が効いていて痛快。心の底から読書を楽しませてくれる。太宰の作品で読んだことあるのは「人間失格」「斜陽」と「トカトントン」など短編を少々。随筆がこんなに面白いのだったら、もう少しいろんな作品に触れてみても良いなと思った。
晩飯は豚肉を焼いて食った。チシャ菜が欲しかったが、値段が高く買わなかったらしく、渋々レタスに包んで食った。今日のレタスは、何も味付けせずに食べれるぐらい甘味のあるレタスだった。食後は、父と水曜日のダウンタウンを見た。ド下ネタのコントが多く反応に困った。一応笑っておいた。
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