30cmの物差し|日記|2022/12/4
12/4(日)
昨日伸びをしていた時に首の筋を痛めた。いつもみたいにしばらく放っておいたら治るだろうと一応湿布を貼って寝たのだけれど、起きたら悪化していた。左の首筋に30cmの物差しを埋め込まれたような感覚。痛すぎて全く曲げられない。悲しい話だがもう身体が若くないということなのかもしれない。(油っこいものも受け付けなくなってきたし。) 整体に行くべきかなと思ったけれど、明日は共同研究テーマを検討する大事な打ち合わせがある。自分の研究室から少し離れたところにある他研究室まで出向き、来客用の立派な和室で大きなディスプレイを使い、自分で考えたテーマ案を担当教員と他研究室の教授にプレゼンしなければならない。なので首の痛みは我慢してその準備に勤しむことにした。
現在考えついているテーマ案はひとつだけ。一言でいうと、他研究室の時系列解析技術を使って隊列走行の適応性をエンジニアリングするといった研究。しかし浅い研究経験で考えたテーマのため、本当にこれでいいのかあまり自信が持てない。念の為他の例題も紹介できるように、今日はAbstractとConclusionをパッと見て、共同研究のテーマに良さそうな論文を一本選び取り読んだ。全体的に軽く目を通しただけなのでうまく理解できていないところもあるが、結果的にはあまり相応しくない内容だった。今考えている案で挑むしかないと腹を括る。もしこれが駄目だったとしても、上手く質問して教授たちから専門的なアイデアを引き出したり、良い打ち合わせにできるように頑張ろうと思う。
ここ数ヶ月、具体的な研究に取りかかれないまま時間だけが過ぎていく状況に酷く精神を病んでいた。ただ今回の機会を通して、自力で論文を見つけてくる力と英語で読む力は確実についたのかなと思う。論文を読むときは必ず印刷し、そこにペンを使って書き込みをしながら読み進めていくことに快感を覚える人間になった。半年ほど前に読んだ山本貴光『マルジナリアでつかまえて』の影響が読書にだけでなく、論文読みにまで及んでいる模様。