崩壊型ギブスサンプリング|日記|2022/12/7
12/7(水)
全国旅行者支援で陰性証明書が必要なためPCRの無料検査会場へ、インターンの参加に必須な保険の支払いに郵便局へ、コンタクトを購入するために眼科へ。徒歩で大きな輪を描くようにぐるりと地元を歩き回り、午前中だけで気づけば1万歩近く、距離にすれば7kmほど歩いていた。午後はそのまま京都市内のカフェで読書や勉強をするつもりでいたのだけれど、寒さと足のダルさから家に帰ることにした。
帰宅後はすぐにストーブをつけて部屋をぬくぬくにし、夕飯時まで論文や三島由紀夫『潮騒』を読んだりして過ごした。今日読んだ論文は明日の勉強会で議論するものだったのだけれど、冬季インターンの研究テーマを考える上で役に立ちそうな内容だったので、読みながら心の中で雄叫びを上げた。そして「崩壊型ギブスサンプリング」という不穏な響きの言葉を知った。『潮騒』では「祥月命日」と「盲管銃創」という言葉を新しく知った。「祥月命日」は年に1度訪れる故人があの世へ旅立ったのと同じ月日のことで、「命日」はただ同じ日のこと、「月命日」は祥月命日以外の月の命日を意味するらしい。なので普段僕が使っていた「命日」という言葉は厳密には「祥月命日」というのが正しいらしい。「盲管銃創」は銃弾が身体を貫かず、体内にとどまっている傷のこと。「盲管」が盲腸のような一方の端が閉じている管を意味し、そこから来ているようだ。いつ使うんだよっていう言葉ではあるけれど、知らない言葉を知るのは純粋に楽しいなと思う。世界の解像度がちょっぴり上がったような気分になる。その喜びを母に伝えてみたら「三島由紀夫は学を衒いすぎじゃないか。」と一蹴され、相手にしてもらえなかった。
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