詩|イライラはスポンジではなくタワシで
自分のイライラ
まわりのイライラ
ゴシゴシおとそうとしたときに
スポンジだけはやめとこう
おとしたつもりのイライラを
吸うだけ吸ってふくらんで
乾く間に異臭をはなち
イライラがただ増えるばかり
イライラゴシゴシおとすには
目の荒いタワシがきっといい
ぜんぶおちなくたっていい
吸い取らないでスルーして
うまくおちればもうけもの
うけとりすぎず ためこまず
カラッとかわいたタワシのように
飄々とイライラの海を泳ぎわたるのだ
追伸
「私タワシわたしたわ」
という回文はなかなかのデキだとつくづく思う。