詩|いましかない
ぼくらには実は過去も未来もなくて
いましかないんだ
1日前のぼくは1日前にいたはずだと思いこんでるだけ
1日後のぼくは1日後もいるだろうと信じてるだけ
電車の窓から眺めた外を流れる看板はずっとそのままではないし
その電車が本当に時間通りにたどりつくかも誰も約束してくれない
とおいよとおいと君はいう
何年たってもたどり着けないとふとなげく
でも君にもいましかないんだ
確実な過去も約束された未来もなくて
いま自分がどうするかしかないんだ
そしていまを見つめていましかないと思って
いまを生きるときめた人は美しい
ぼくはまだそこまで振り切れないけどそうありたい