【大会】別府大分毎日マラソン2024 振り返り
今年も別府大分毎日マラソンの振り返り。
初出場の昨年、これはまた出たいと強く思ったあの日から1年が経ちました。前日から終わってまでを振り返ります。
昨年の記事
前日受付まで
午前はゆっくりし、13時ごろに出発。
前回は高速バスだったので、気分を変えて特急電車。若干時間が短くすみ、かつ楽だった。でもどちらでも大差はないと思います。
ホテル入りの時間がわりと迫っておりカツカツだったので速やかにバス乗り場へ向かい、ビーコンプラザまで。
チェックインもっとゆっくりにしておけば良かった…。
受付
ビーコンプラザに着いた時点でも雨でした。
今年は昨年と違い、ホール内に色々な飲食ブースが復活。とても賑やかでマラソン前日っぽくなってました。
ちなみに参加者は飲食ブースで使える500円券がもらえるので、だいたい一品無料になります。現金手出しも可能。
受付を終えてからはのんびりもできないので参加名簿などを見てからサッとシャトルバスで別府に戻りました。
大阪国際マラソンがあったから…ということもありますが、女子のカテゴリー3は5名だけだったと記憶してます。ちょうどこのクラスの方々があっちに流れたのかもしれませんが、凄まじい比率です。
パンフを眺めているとなんと70代が5名以上!カテゴリー3にもいたので本当驚きです。この方々は年代別トップクラスの面々でしょうね…
宿
別府の宿が取れなかったので日出に泊まりでした。普通のビジホです。電車で20分くらいで、目の前にトキハ(スーパー)もありとても静かなので大正解でした。しかも朝晩の無料バイキングまである圧倒的コストパフォーマンス。次回も出られるなら絶対ここにします。
ちなみに晩飯は夜バイキングがあることに気づかず弁当買いましたが…
昨年よりはだいぶ寝付けましたがやたら早起き。まぁいつも不眠状態で本番なので眠れた分マシです。朝ごはんを予定の時間に食べてからは少しゆっくりして、別府北浜のシャトルバスへ。ここでも待ち時間があったのでゆっくりしてました。
出走前
いよいよ会場入りです。
うみたまごに着いてからは急ぎ目にテントまで。
テントは相変わらず入り口に近いところから埋まってますが、バスの時間が早かったのでわりと余裕がありました。ヒーター前を確保。
想定外の浸水ではありましたが濡れることなくなんとかなりました。2時間ほど待機しつつ着替えて準備のち、11時からはアップ。
一斉にみなアップを真剣に始め漂う緊張感!
これが別大だな、とやる気スイッチが入ります。
しっかり体を動かし備えます。
今回思ったのは荷物預けが11時半までですが、ウインドシェルを着た状態でアップするから脱ぎ着を考えるとわりと時間がない、ということです。しっかりアップするなら11時開始では遅いです。教訓ですね。
ラインアップ、そして
ギリギリまでアップしてからは急いで荷物預けを済ませてラインアップへ。
前回よりは若干前列になるも、だいぶ後方です。
先頭から遠すぎるため前方で何が起きてるかはわからないので、スタート位置まで周りに合わせて歩いたり走ったりして着いていきます。
ようやくスタート位置につくとアナウンスは「あと2分」
えっいつの間に?と焦りますが、しっかりと集中し気合を入れる。いよいよです。
天気は曇り、風は弱く、気温も9℃以下と最高のコンディションです。
そして遂に号砲が小さく聴こえ、およそ4700人が一斉に駆け出します。
出走
今年も先に結果です。タイムは…3:07:00
昨年記録を11分弱、PBを約9分更新しました!
PB更新は5年ぶりとなりやっとサブ3.1です。
途中マラソンがない時期もあったけど、それにしても長かった。
ただ、内容としてはあまり良くないところも多く、特に終盤は非常に苦しい展開となりました。能力的なところで言えばおそらく安定心拍で巡航すれば3時間4-5分くらいも行けそうな感じでした。
ただ今回はPB更新自体は手堅いことはわかっていたので、もっと確率が低く挑戦的なサブ3ペースで進むことを決断。だから結果的に撃沈して満足はしてないけど納得はしてます。
ラップごとに見ていきます。
今回は4分割。
序盤: 0-10km
最初1kmは隙間を縫うように進むしかなくて、こうなりますね。この区間は部分的な最高速度を出したり細かに横移動が必要となるのできつい。
2kmからは4:14から±3秒誤差で巡航していきます。息は上がっておらず、以降は最後まで給水も都度行ってます。
11-22km
この辺から同じくらいの集団が明確になってくるから安定区間です。若干きつさはあるも淡々と進みます。風も少なく、非常に走りやすい。意外と発汗することは知っていたので給水はしっかり。
23-34km
26kmくらいから次第に疲れが出てきます。
29km以降、まだだ!粘れ!と頭で思いつつもハムストリングスにダメージが出始めます。
そして32kmくらいから、イメージでは4:20くらいのペースなのに時計を見て絶望。この区間からが本当に長く辛い時間でした。
35km-ゴール
沿道では知人が応援してくれて気合を入れていきますが体がついていきません。
32km地点で補給したカフェイン入りジェル・アミノサウルスエリート03の効果が37km前で出て、集中力がわずかながら戻りタイムの下落をなんとか抑えました。
この時点で首はグラグラして意識も曖昧になってきて脚は残っておらず、加速も全くできない。痛みの中で気合いだけでひたすら進みました。
競技場に入ってからも最後の数mだけしか全力が出せなくてその後は肩を支えてもらわないとよろけてしまうほどの消耗でしたが、なんとか最後まで持ちました。
各種データ
所感
私は普段ネガティブスプリットを採用していますので、今回は完全に力量を超えたポジティブスプリットであり無謀もいいところでした。やっぱポジだと終盤は本当にきつい。ただ、先述の通り悔しいけど納得はしてます。
それにしても別大はやはりレベルが高い。現状の私ではまだ箸にも棒にもかからない走力だから、ここから飛躍したいしそのために取り組めるという気持ちが出るたびに強くなります。
失速原因の推測
先述のデータを参照しても無酸素閾値の割合はそこまで高くなく、フルマラソンでは押し切れる速度でした。スピードに関しては全く問題ない水準で進めてます。ところが今回は26kmくらいから失速が始まっている。
その要因として想定できることは、経緯と事後状況から考えて以下の2点です。
①ハムストリングスのダメージが抜け切れていなかった
②それなのに脚のパワーで進んでいた
①について
年末年始にまとまった時間がとれたことで一気に強度と頻度を上げました。その時は疲労感だけで済み、1月9日ごろにレースペース30km走も想定ペースでこなせるベストの状態に。その後、中2日で10kmTTを行ったところ自己最速記録が出せました。
ところがこれによって一気に疲労がピークを超えた感覚があり、その後1週間は疲れが全く取れない状態に。強度を落としても脚、特にハムストリングスが張っておりそれが3日前まで抜けなかった。つまりオーバートレーニング症候群に近い現象が起きたのでした。
対策
まず単純にスケジュールミスで追い込みが遅すぎました。もうひとつは、高強度練の継続ができる基礎体力がかけていたことが考えられます。12月の累積走行は300kmで1月は280km程度となりましたが、私は普段230-250km程度が平均です(ロングトレイルを走っているにもかかわらず!)
走行距離が長いほど良い、とは思いませんがそもそも全期間における練習が少なすぎました。考え方を改めます。繋ぎのジョグの積み重ねはバカにできません。
②について
翌日アクティブレストをしたときに気づいたことが、痛む部位が前腿・ハムストリングスだけだったということです。普通であれば股関節や大殿筋、腸腰筋にダメージがあるはずなのにそれがなかった。つまり非常に非効率な走りをしていたわけです。だからこそ早くに脚が売り切れたし、後半はグリコーゲンが枯渇したような挙動が見られた。
これに早く気づいていればあと1分は巻けたはずで、30-35kmでここまで落ち込むことはなかったはず。悔やまれます。
対策
こちらも練習不足なのと、疲労時においてフォームを崩さないために効率的なフォームによるロング走が必要です。基本的にマラソンシーズン3か月前まではロードのロング走をしないのですが、こちらも感覚を忘れないよう修正します。
あと、基礎練が足りてませんね。だから再現できない。
サブ3は無理だとしても、数値的にはもう少しいけたはずなのにいけなかった、というのは結構悔いが残ります。特に終盤で落ち込むのは自分の弱さを直視しなくてはならないのでしんどい。ただ逆に言えばここを改善できればもっと伸びるから、反省点として重点対策していきます。
半年間の推移
8月時点から2ヶ月×3の6ヶ月スパンでトレーニングを再開しておりまして、以下が測定内訳です。
改めて見ると8月時点での能力水準がもっと高ければ、あるいは…と思わないでもないのが悔しいところ。
ただ、色々なことを試したり勉強して実践した結果はちゃんと裏付けとなったから今後に繋がる期間になったことは間違いありません。
特に最後の2ヶ月は休日遊びに行くことより練習を優先して平日もインターバルやLT走を徹底したり、先述の通り年末年始も全て費やしたりと出来ることはちゃんとこなせて自信になりました。データがあるから再現性のある経験としても残せています。
練習方法や走り方などもだいぶ理解が進んだことが最大の収穫です。
私は普段トレイルばかり走ってましたが通年で平日のポイント練を入れるなど、オフシーズンだからと強度を落としすぎなけばサブ3も現実的な地点としてようやく見えてきました。
余談
終わってから電車の時間までは思ったほど余裕がなくて温泉にすら行けなかったけど、少しリラックスタイム
前後でドタバタしてたから別府の旅感をあまり楽しめなかったけど、頻繁に行くからそれはまぁ良しとします。
PB更新の嬉しさ以上の悔しさはあるけど、半年の取り組みと合わせてそれも養分にできそうな素晴らしい経験となりました。少し休んだら秋の収穫を目指して再開していきます。
叶うなら来年も出たい。そしてカテゴリーと番号をあげていき、納得と満足のできる走りをしたい。
カテゴリー4なので確実ではありませんが、準備はしておきます。