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トレイルランニング:六甲全山縦走 須磨浦公園駅~宝塚駅 (2022/09/24)
【基本情報】
実施日: 2022年9月24日
走行エリア:須磨浦公園駅~六甲全山縦走路~宝塚駅
距離:約45.5km
標高差:ガーミンによる測定値 2651m
YAMAPによる測定値:のぼり3369m/くだり3337m
今夏は仕事の関係で短期ではあるが東海エリアに住んだ。せっかくのチャンス!と休日はほとんど県外の山にいってた。
関西も意外と近いことに気づきトレイル野郎ならばこの機会にやるしかないだろと思い立ったのがこの「六甲全山縦走」である。
関西に行ってすることがこれとはもう来るところに来ちまった感じがしなくもない。後日書くがこれとは別に京都に行ってほぼ観光せずトレイル走っている。
言わずもがな兵庫の象徴である六甲山の山域を西から東へ縦走するという試みである。大会も開かれているようだが六甲山山頂まではそのルートと概ね同じ。
まだ夏真っ只中と言っても差し支えない暑い9月末の記録である。
動画
※細かい記憶が飛んでいるのと写真点数が膨大なため、時系列に並べた写真を軸に覚えてたら補足を追記する感じです。
須磨浦公園駅~高倉山
数駅離れた近隣に宿泊。始発でスタート地点である須磨浦公園駅に向かう。何名か同じく縦走路を歩くと思われるハイカー、トレイルランナーがいた。
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最初のピークである鉢伏山までは15分ほどで着いた。
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ここからとにかく低山ピークを踏みまくることとなる。多すぎてトータル何座になるのか数えてすらいない。
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トレイルは整備されており特に厳しい箇所もない。朝一ということでジョグペースで駆ける。日の出が大阪湾に反射し神戸市街を照らす光景はとても美しくこれだけでも来た甲斐があった。
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ちなみに補給食は神戸に来る前、大阪に少し寄ってトレイルランナーなら一度は行ってみたいラン・ウォークスタイルで色々珍しいものを買っていた。
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須磨アルプス~菊水山
この縦走路はもろに市街地、というか住宅街のど真ん中がコースに組み込まれている。なので住宅街を多くの登山者が歩いたり走ったりする珍しい光景をあちこちで見ることができる。
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ここら一帯が須磨アルプスというのは知らなかった。この縦走路で一番楽しかった場所、馬の瀬に着く。
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馬の瀬はとても楽しかった。縦走路最大のハイライトが1時間ちょっとで来てしまってある意味では残念ではあるが夏の朝という時間帯がまた気持ちよさを高めてくれた気はする。
名残惜しいもののまだまだ先は長いので進んでいく。
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約10km(高取山降りたあたり)
この辺の写真が断片的なのは確か住宅街の比率が高かったためと記憶している。基本的には「低山群を登って降りきる」ことが繰り返される。
陽が昇りきってすっかり暑くなってから菊水山方面に進んだ。
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先述の通り水分は自販機で補給できるが数か所それができないエリアがある。そのひとつがこの菊水山付近。川から先が意外と長く夏なら1.5Lは持っておきたい。登りも地味にきつい。
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菊水山~摩耶山
菊水山で少しだけ休憩する。汗はすごいことになっていた。次のピークは鍋蓋山。この辺は少し地質がサラっとしておりマツなどが多かった。
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約20km(再度山降り、摩耶山登り始めたあたり)
摩耶山はルート中では高いほうに入るためしっかりと準備。部分部分を走って1時間くらいかけて山頂に到着した。普通に登山した、と記憶した強度のルートだった。この辺はあらかじめ水分を調達したほうがいい。
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山頂は地味であるがこの先に見どころの広場がある。ロープウェイでこれるしレストランなどもあり観光地となっている。
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摩耶山~六甲山
摩耶山~六甲山は観光地・高級保養地であることが一目瞭然である。
六甲山までは基本的にロードが中心でところどころトレイルが差し込まれる感じになる。ちょうど期間的に六甲ミーツアートが開催されており会場が点在しいくつか通ったのだがさすがに汗まみれのトレランとセットにするのはバツが悪いので断念した。
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これまでトレランした中でここまでブルジョア感あるブロックを走ったのは経験がない。
ガーデンテラスまでくると観光客のほうが多数派となるが案外登山者もなじんでいるのが六甲山の不思議である。ここまでもちゃんと走れるところは走っていたがこの辺は大人しく歩いた。
約30km(六甲枝垂れあたり)
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徐々にトレイル率が高くなると再び登山者優位となる。暑さはあるが補給は問題ないため黙々と進む。
そしてスタートから7時間超、ようやくこの縦走路最高峰の六甲山山頂に着く。
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六甲山~宝塚駅
六甲山から下山し宝塚方面に向かう。あとは駅まで向かうだけ。
なのだが、ここからが意外と長い。だいたい10kmくらい、言っちゃえば「ごくありふれた」トレイルを進む。ただ降り基調となるのでトレイルランナー的にはうれしい。人も少ないのでわりと飛ばせる。
約40km(岩倉山あたり)
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上の写真が岩倉山らへんなのかも定かではないくらい記憶が飛んでいる。
とにかくトレイルをひたすら進むとやって眼前に市街地が見えてくる。
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下山路はこれまた住宅街をつっきり、当然ながら市街地へ向かうことになる。ここからはもう山の世界ではなくなる。
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長かった。疲れたが散策する余裕くらいは残っていた。少し駅周辺を歩く。
だがさすがにせっかく来たのだからと獣を放つ状態で真逆の世界である宝塚劇場に入る勇気はなかった。これは法が許しても空気が許さんやつや、と建物だけ撮影して撤退
飯屋を探すもちょうどいい感じのところがなかったがパスタええなと食べると空腹もありとてもおいしかった。
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走行ルート
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総括
ほぼ10時間かけて六甲全山を縦走ランした。
わざわざ神戸までいってやることがこれかと思う人の方が多そうだがわざわざ行ってやることなのである。とか言いつつ、前日は普通に街歩き観光してた。神戸を歩いたのは10年ぶりくらい。雑多さと洗練されたセンスが違和感なくミックスされた街歩きがとても楽しくて関西エリアのなかで一番好きかもしれない。
<トレイル>
バリエーションに飛んでいたし多くのピークで市街地を見渡しながら進むのは旅感があって楽しかった。そういう意味でも自然と都会が調和した神戸感がある。トレーニングとしても申し分ない強度だし補給ポイントが多いのもたいへん助かる。ルートはバリエーションルートが非常に多いので全山でなく距離の調整もしやすそうだ。
<補給>
ジェルは使わずフードでの補給とした。飲み物はパワープロダクション、メダリストなどを適宜補給。自販機以外は使っていない。
<余談>
公称距離とはけっこう差が出ており実際に測定したら短かったようだが今回の場合はまた事情が違う。ラグでいうとGarminとYamapでの計測はかなり開いているがまぁそういうものだろう。あくまで参考程度にお考え下さい。
六甲に限らず関西近郊はいいロングトレイルコースが多いのでそういう意味でも羨ましさを感じた。今度は夏以外の季節に行ってみたい。