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「隠し子」の意味、ネット辞書で調べてみました。
「隠し子」とは・・・
正妻以外の女に産ませた子。
世間に隠している子。
だそうです。
この言葉を
どんなふうに感じますか?
今では“差別用語”として
使われなくなった言葉がたくさんあります。
でも「隠し子」は
まだ“差別用語”としては
扱われていない、ということです。
先日もネットニュースで見ました。
今までも
テレビや週刊誌、ネットでたくさん見てきました。
(先日見たネット記事↓)
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「非嫡出子」や「隠し子」という言葉は
なぜこんなにも普通に使われるのか。
わたしには、まったく理解できません。
わたしはずっと言ってきました。
『「隠し子」って使わんといて!』
『わたしたち(わたしや息子)は隠れたことなんか1度もない!』と。
「隠し子」は
その子どもの父親である”男性目線”からの言葉であって
”男性支配の社会”や
”家父長制”がハッキリと見える言葉です。
その子どもの父親をさす言葉ではなく
その子どもをさす言葉であり
この言葉が
その人を≪どんなに深く傷つけるか≫を
考えたこともないのでしょうか。
なぜ、その子どもが
「存在してはいけない子」
「存在が望ましくない子」として
見下されるような言葉が使われるのでしょうか。
もし、同じような言葉で表現したいなら
その子どもをさす言葉ではなく
その男性をさす言葉で呼んでやってください。
「子どもを放棄し隠蔽した父親」とか。
(ちょっと長いですが。)
「存在してはいけない子」
「存在が望ましくない子」
に子どもが自らなったのではなくて
「隠蔽してる父親」
「養育しない(できない)父親」
になったのは、誰でしょうか?
親としての責任があるはずの
男性側への呼び名は存在せず
何の責任もない子どもへ向ける
"差別的呼称"は存在する。
なぜなのか。
まったくもって理解できない。
「婚外子」を容認しないことで
(「婚外子」を一定差別することで)
「婚姻外の性への抑圧」になるとか
「伝統的な家族形態(法律婚)が維持」されるとか
涼しい顔で述べられる議員さんなどもいらっしゃいますが
「婚姻外で生まれた子の父子関係を、国が絶っている」
「婚姻外の“性”や、婚姻外で生まれた“子”への責任放棄を(男性側に)国が促している」
「婚姻外で生まれた子を国が排除することで、伝統的な家族形態が維持される(と思っている)」
「婚姻外の関係に責任を持たなくても良い」
と考えたとき、同じことを言えますか?
そうなることを分かっていて
それでも生んだのは
あなたでしょう、と
そう反論されることは
多々あります。
「婚姻外で生んだあなたが悪い」と
母親が批判されがちです。
でも本当にそうなんですか?
それって、本当ですか?
婚外子の出生の割合(2020年統計)は
日本2.4%
フランス61%
スウェーデン54.5%
イギリス48.2%
アメリカ40%
イタリア35.4%
ドイツ33.3%
となっています。
国が変われば
「婚外子を生むことの善悪」や
「婚外子の命の価値」が変わるのでしょうか?
”産んだ母”に
「婚外子」が差別されることへの責任はあるのでしょうか?
世界からは圧倒的にかけ離れた婚外子の割合の日本ですが
ここにはどういった理由が存在すると思いますか?
異常に低すぎるとは思いませんか?
今一度、考えてみてはもらえないでしょうか?
わたしたちは
何かを守るために
排除される存在ではありません。
誰かを排除しなくても
伝統的なものならば
守り、守られ続けると思います。
先日のネット記事もそうでしたが
(わたしたち親子もそうですが)
「婚外子=不倫による婚外子」では
決してありませんし
それに、仮にそうであったとしても
子どもへの責任を放棄したのはどちらでしょうか。