こんなに心に触れて涙を流させる歌は無いです。
涙がボロボロ流れました。
一度、聴いてみてね。
年を取れば取る程、心に感じる歌です。
元々、この歌は、1969年あたりにドニーハサウェイと言うR&Mジャズシンガーが歌った、バラードです。
自分が今までしてきた悪行を、生命が尽きるその前に、失った友に、去って行った恋人に、心を傷つけてしまった事を謝って赦して欲しいと詫びる歌です。詫びていなくても縋って泣いてる姿が見えるようです。
レオンラッセルはコレをアレンジし、自分の詩に書き直し、ただのラブソングではなく、過去の罪を赦して欲しいと口で実際に言わずに、今歌っている歌が、詫びの歌である事を丁寧に歌いあげます。
70年代にドラッグとロックンロールと名曲の時代の中で疲れたレオンは、クリスチャンに生まれ変わります。そこで初めて自分が今まで苦しめてきた人がたくさん居た事を理解し、後悔するのです。
レオンラッセルは数多い天才的なミュージシャンの中で、皆から尊敬されたミュージシャンです。
彼の才能は限りなく、彼が亡くなった際にアメリカは国全体が悲しみました。ジョーコッカーが代わりに葬式でこの歌を彼の死を悼んで歌いましたが、彼の力でもレオンの実力には届きませんでした。
ドニーハサウェイが結構さらりと歌っているのに比べて、当時、この曲が売れた理由は、レオン自身が身を切り裂かれるかの様に彼自身の悔いを丁寧に弾き語りで表現して、聴かせたからです。アメリカでは、今でも涙なしでは聞けない人がたくさんいるんです。
さて、レオンラッセルが逝去後、コレを体現してくれたのが、デビューしたての新進スターのKODI LEE です。
彼は生まれつき、自閉症で、且つ盲目、天才的に音楽が出来る子供でしたが、彼の失明した斜視の瞳や態度を見て、他人は彼を嫌がりました。
彼は、レオンの懺悔の歌を聴き、耳で聴きとった彼の音楽をピアノで綺麗に体現し、また、精いっぱい歌い、AMERICA'S GOT TALENT と言う喉自慢で、この歌を2分歌って、シーズン中で一番だと審査員に謂われ、一発で優勝しました。去年後半から、彼なりにスケジュールを作り、デビューシングルを作っていると言います。
彼はこの歌が大好きで、彼のELTON JOHN にも似た、こぶしの利いた声で、私にはこの詩がまるで彼に与えられたように見えて、彼の歌い方が清い声で透明に私の胸を打ち、実は一番好きだったりします。一度、聴いてみてください。
英語の詩なので、訳してみました。
A SONG FOR YOU(あなたの為に書いた歌)