友達の家で


私の友達ではなくて、相方のサッカーチームのチームメイトのお家にお呼ばれしていったときのこと。

とても気のいいご家族で
お料理を振る舞ってくれて
子どもたちとあそんで過ごした。

旦那さんは今休職中で、何があったかは聞かなかったけれど、自分は休んでいるから妻の代わりに家事をするんだと言って、料理の腕を磨き、まだ幼い子どもたちの離乳食もつくり食べさせ、家事全般行なっているという。

私は何も言ってあげられなかったけれど、頑張りすぎてるな。なんて思った。
きっとすごく真面目な完璧主義なところがある人なんだな。と思うと、自分と少し似ているんだろうなと思った。
旦那さんはそんなわけで休職中にも関わらず、主夫として働いて、休むことが仕事なのに休んではいなかった。まぁ、それくらいの心の余裕があると言えばいい方なのかもしれないけど。

私はそんなことを思いながらも、私自身が休むときに休めず、休職生活を送っていたよな、なんて思うと余計に何も言えなかった。
休んでいるのだから家のことくらいやらなくては。その気持ちはよくわかった。

夜遅くまで相方と旦那さんはゲームに熱中し、一応よそ様のお家だったし、寝るところもわからないので私は起きていて、結局深夜2時に寝た。
朝になると幼い子どもたちが起き出し、そーっと気を遣いながらご夫婦が家のことをし始めるのに気づく。寝てられやしないわけで。

必死になって体を起こす。
自宅ならば、全く動かない体を必死に起こす。
なんとか座って、おはようございますと挨拶をして。
旦那さんは朝食を作り始め、私たちは子どもたちの子守りを始める。

10時には出よう、と相方に言った。
後の用事もあったけれど、個人的にはもう限界だった。
静かになりたい。眠たい。動きたくない。愛想よくできない。笑えない。早くこの場から去りたい。
そう思った。

ご夫婦は全く悪くないし子どもたちもかわいくて何も悪くない。それでももう自分は耐えられなかった。

車に乗ってすごくホッとして
あっという間に寝落ちてすぐに家に着いた。
帰ってから布団に倒れ込み、そのまま夕方までずっと寝続けた。
それでも体はだるくて重くて、なんとかやっと娘がお腹が空いたというので体を起こしレトルトでパスタを作って。

なんでこんなに疲れてるんだろう
なんでこんなに辛いんだろう

そんなお呼ばれお泊まり会だった。

全然向いてない。
いつもの自分と全然違う。
いつもの?以前の?

土日でどっぷり疲れた週末だった。

呼んでもらえてありがたかったんだけどな。
ご飯も美味しくて素敵な時間だったんだけどな。
なんでこう、後味悪くなってしまうのだろう。

誰も何も悪くないのに。

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