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トラは水を浴びてから狩りをする

「サンカラ」の佐藤です。

すっかり秋めいてきましたね。

そんな秋を感じるこの季節、

私は、少し先の「富士サファリパーク」へ出かけてきました。

富士サファリパークには、

パーク周辺の山道を歩く、

「ウォーキングコース」があるのですが、

私はそこが大のお気に入りです。

ウォーキングコースでは、

森の中から動物たちを見ることができるのですが、

それはまるで、

動物たちの中に自分が入ったような感覚を覚えます。

動物たちから、いい刺激をもらうことができました。

さて、そんな秋最中のこの頃、

私のところに、ご相談がありました。

それは、、、

攻めの経営をしたい方が感じること

「労働基準法を守ってたら、会社が潰れてしまう」

とのこと。

その事業主の方は、接客業を営まれています。

その方のお話を詳しく伺うと、大きく2つのことでおっしゃっていることが分かりました。

それは、、、

・労働時間の規制を気にしてシフトを組んでいたら、とても回らずに、会社が潰れてしまうということ。

・時間外の残業代を出していたら、それで会社が潰れてしまうということ。

です。

確かに、そのお気持ちは痛いほどわかります。

ただ、、、

だからこそ、リスクをしっかりと認識して、

最低限の勘所だけは押さえておく必要があるかとも思います。

闇雲な情報は、事業を落とし穴に向かわせます。

事業にとっての一番のリスクとは

事業にとってのリスクは、

その業種業種でいろいろとあるかと思います。

その中でも、、、

やはり、「未払い残業代請求」は、大きなリスクの一つです。

大きなケースですと、

数百万円が一気に飛ぶばかりでなく、

そうしたことが起こると、

風評被害につながりかねません。

と、、、

恐怖心をあおっても仕方ありませんので、

「未払い残業代」がどのように請求されるか、

見てみましょう。

あ。

こちらのケースはあくまで一例ですので、

もちろん、この流れとは異なるものもあります。

あくまで一例として、イメージを膨らませるものとして、

ご覧になってくださいね。

未払い残業代の請求が来たら、、、

例えば、こんなケースがあります。

「未払い残業代請求」は、

弁護士事務所から届いたりします。

退職された社員の方が、弁護士さんに依頼されていたりするのです。

こういった場合、

封筒を開けると、元社員の方のお名前で、

「ああ、やはりこう来たか」

と思うケースも少なくありません。

「辞め際で、双方がどのようなやり取りをしていたか」が、退職後のこういった請求に影響する場合もありそうです。

請求に対抗するには

実際に請求が届いたら、

事業主側も、弁護士の方についてもらうなりして、

まずは請求の妥当性を確認し、

そのうえで、払わなければならない「未払い残業代」を、その社員に支払う形となります。

この時、請求されている残業代が妥当かどうか、

その確認をするときに大事になるのが、、、

「勤務表」です。

つまり、、、

「日々の業務の始まりと終わりの時刻を書いた書類」

を記したもの

を照らし合わせて、

元社員の方がおっしゃる通りの残業が、本当にあったのか、

を見ていくのですね。

そう。

「勤務表」は、いざとなったときに武器になります。

「労働基準法を守るなんて、、、」

といった事業主の方も、

最低限、「勤務表」はしっかりつけるようにしましょう。

ただ、「勤務表」をつけるには、ポイントがあります。

「勤務表」のポイント

それは、

「業務を開始した時刻と、終了した時刻、休憩時間」

を、正しく記録してもらい、

それを事業主の方が管理をすることです。
 
例えば、

「毎日、仕事が終わった後30分くらい、プライベートなことで井戸端会議をしてから帰る社員グループ」

がいた場合で、その30分はまったく仕事ではない場合。

17時が終業時刻で、そのあと17時30分まで井戸端会議をしているのであれば、

17時を終業時刻とする形になるかと思います。

この時、指示をしていなければ、

社員の方が、17時30分を「終わりの時間」として打刻するケースがあります。

そこを、必要に応じて正す必要があるということですね。

「未払い残業代」の請求があったときは、

「勤務表」が拠り所の一つとなります。

月に一度、勤務表を締めるときだけでも、

ほんの少し心がけていただけるところから、スタートしていただければと思います。

もちろん、「仕事が終わったなら早く帰るように」という指示も必要です。

「残業代が出せるかどうか」の懐事情

勤務表がある程度正しくつかめたら、

今度は、

「残業代が、月々どのくらいかかるか」

の数字を客観的に出すことができると思います。

「残業代」というと、

「割増もされるから、膨大な数字のような"気がする"」

という感覚を持たれているケースがありますが、

実際に計算してみると、

予想と異なるケースもあります。

「数字」として、客観的に見て、

場合によっては、税理士さんなどに、

「経営上、許容できる数字か」

を、確認してもいいかもしれません。

まずは、数字をつかむこと。

まずは、それだけやってみられることをおすすめします。

トラが水浴びをする理由

トラは、狩りをするときに、水を浴びてから狩りをするそうです。

それは、、、

狩りをするときに、獲物に自分のにおいを感づかれて、

狩りが失敗することを防ぐことが、

理由の一つとも言われています。

攻めと守りとを考えているなんて、とても惚れ惚れします。

事業運営も、攻めと守りが必要になるかと思います。

もし、攻めの方にかなり重きを置きたいのであれば、

最低限の勘所として、

勤務表の確認を押さえておかれることをおすすめします。

佐藤律子
売上アップに強い社労士
(専門分野:人事・組織、売上向上、協業)

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サンカラ|開業3年目からの経営
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