せめて地球は周ってみせた
少し長めの仕事を終えて、
少し長めの坂道を自転車で登る。
最後の一息で汗だくになった額を
左手でぬぐいながら、
前方から通りすぎる
ぬるい風に浸っていると、
満月を過ぎたばかりのはずの星空が
プラネタリウム以上のスケールで
疲れた目に飛び込んできた瞬間、
光が反射したみたいに涙があふれ出した。
この間は見たくても見れなったのに、
ふとした瞬間、
私が無抵抗な瞬間に、
そんな風にやってのけるから、
泣いてしまったではないか。
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私がその歌を好きなのは
その歌を君が唄うから、
歌と君の声が混ざって
とても綺麗だから。
そんなことすらも
ふわっと知っている君が
「頑張れ」って言葉を使わずに
わざとらしく唄ってくれたのを思いだして、
今日はすこしだけ自分で詠ってみた。