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頭を冷やすために、 誰も入っていない河に足だけ突っこんだ。 岸から見える水深は深く見えていたのに、 案外浅く、穏やかに見えた河の流れは、 思ったよりも勢いがよかった。 風が解かるところで、話がしたかったから、 鴨川沿いでハイネケンのプルタブの音を鳴らす。 初対面すらも関係なく、 本質の近いところで会話ができるのは とても気持ちが良いことだった。 大げさかもしれないが、 久しぶりに、私は私の声を聞いた気がする。 2年ぶりに会った2つ年上の友人は、 5つ年上の友人とやって
今日も、独りになった瞬間に、 ぐっと心臓のあたりが 押さえつけられるような気がした。 この現象は私にとって「偽り」の状態で、 自分の意思を 自分自身で否定している時に起こる あの現象だと思った。 病んで心がおかしくなった人に、 「正常に生きてゆけ」 なんてことは、 私の知る限り、 たぶんほぼ皆無で、 正直、 今日も私は、 心臓のあたりを ぐちゃぐちゃにされるこの感覚を どうやってやり過ごすか。 しか、 考えていない。 「治そう」 なんて無理強いをするから、 また余計に悪
上司の運転する車に乗りながら、 踏切で電車の通過を待っていると、 線路を通過したのは、 派手目のサングラスをかけた 陽気なおじさんが、 白い軽自動車に乗って、 白い歯を光らせながら、 満面の笑みで通過していった。 知り合いの大学教授が、 建設現場の基礎作りをバーチャルで指導していて、 そのフォローに入りながら、 何故かその一角で開催されている イースターのお祭りを風景を眺めていた。 高校の恩師が あの頃みたいに怖い感じで ナニカを指導してきたのも 少しだけ覚えている。 場
君が どこかに旅立っていくみたいだった。 あの時間を過去にしたくて 仕方がなくて、 私は思い出が詰まりすぎているあの場所から 逃げるように此処へきた。 誰も、 何も知らない世界に飛び込むしか、 私には残されていないような、 そんな気がしていた。 それでもやっぱり 途切れない関係は続いていく。 逃げたかったもののひとつが、 真後ろから追いかけてくるのには 確かにはじめ、戸惑ったけれど、 それも必然なのだと 自分自身に言い聞かせて、 冷静に冷静に客観視を続けていられたのに、
3日間の里帰りはできるだけ、 人の約束を取り付けなかった。 帰阪することもできるだけSNSで公開せずに、 今、会いたいと思う人に直接連絡を取った。 初日は、 これからの仕事に繋がる人生の大先輩。 いつもの喫茶店が閉まっていたから、 その喫茶店から目と鼻の先の 氷がお洒落なカフェで アイスコーヒーを注文した。 それから、 タイミングが2年くらい合ってなかった、 いろんな始まりを紹介してくれた友人。 と、 たまたまそこに居合わせたその友人の先輩。 恋人が集まることでかの有名な
少女、少年に限らず、 漫画の読みすぎでこんなことになったあたしを、 今朝、私はぶった切る決意をした。 こんな時にアクアタイムズの決意の朝に とかを聞けばいいのかもしれないけれど、 今聴いているのは シーズのグッドウェディングだったりする。 大体の主人公が夢に向かって困難を乗り越えて、 ハッピーエンドになる。 あたしもどっかで、 きっとそう思っていてたから 淡々と夢に向かって立ちふさがる困難に 挑み続けていたのだと思う。 フレーズを変えると、 「目の前の困難は 今のあたしにはき
一度、文章にしてしまえば、きっと収まるだろうと思って文章に書きだすことにした。昔から落ち着かなくなってくると、文章を書く癖があって知る人ぞ知る「誰か、助けてください。○○はもう壊れています」って暗号めいた文章が恐ろしくも完成してしまう。mixiのアカウントを消そうと思った日も、こんな文章であふれていた覚えがあるから、たぶん私は中二病から抜け出せていないのだと思う。 今日は一度、wordの真っ白に画面にこの文章を書き始めた。Facebookなんかに書き込んで、私の周りの知る人ぞ
職場にたどりつくまでの最後の坂道、 気合を入れてペダルを漕ぐと オモイキリの良い音が足元で鳴った。 信号が変わらないうちに 冷静に向こう側へ渡る途中 振り返ると案の定チェーンは綺麗に切断されていた。 今日は会議が重なって、 お昼休みもほぼ存在しないようなものなのに、 とりあえず誰に聞いたら直す場所がわかるのかを 考えながら駐輪場に自転車を止めた。 はじめに会った職場のお姉さんに 今朝の自転車の件を相談すると 「それは大変!」と 自転車屋さんを教えてもらうだけにとどまらず、
今日も目の前が真っ白になるのか真っ黒になるのか、 どちらかわからないような事例が起きた。 ナニをドウシタラ ワンシーズン12話で終わるような 月9ドラマの連続がマルチで起こってくるのか、 と思う。 もう、 月9ドラマの主人公の方が楽そうに見える。 精神世界の中で迷子になりすぎて 親友に教えてもらった言葉を 「すべてはうまくいっている」 と暗唱したり 六星占術的に零合星人だから 「仕方ない」 と無理やり納得してみたり そうか、 「今日は満月だったのか」 とわざわざ口にしてみた
画面から伝わってくるものがある。 きっとあのこはそのまま倖せになるんじゃないかな。 今は、きちんと準備ができるまでの大切な時間なんだと思うよ。 そんな感覚に触れると、やっぱり人は認識できるすべての機能を 駆使したほうが、グレードが高まっていくのではないかと感じた午後、 何かに駆られて今文章を書いている。 昨日の夜、久しぶりに全機能を停止させて数時間すごすことになった。 そう、大好きな「あたし」という感覚を削除する感じ。 そうなるきっかけもあまり気に入ってなかったこともあ