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マイ図書館

本を読むことが嫌い、
だった。

小学校の図書の時間はいつも簡単な絵本や
友達と同じ興味もない本をペラペラとめくって
時間をやり過ごした。
ばーちゃんにプレゼントしてもらった本を読み切ったことはなかったし、
中学の時は朝5分の読書タイムが設けられていたが、読むのが遅いだけに
赤毛のアンを一年かけて読んだ。
年に読む本は片手で数えられるくらいだった。

それが今、私は読書が好きになっている。
きっかけはよく覚えていないけど、
おそらく現実逃避のためだと思う。

小学校の頃から根は真面目で、先生に褒められたくて、気に入ってもらいたくて勉強を頑張った。
成績は良かったし、ノートがお手本として教室に飾られたこともあった。
中学に上がると頑張りが評価に直結して、
クラスで1番を取ることに夢中になった。
成績はオール5で、学年で噂になる優等生だった。
恥ずかしいから点数や順位を友達に言うことはなかったけど、心の中でいつもニヤニヤしてた。

そのおかげで進学校に進み、

そして地獄を見ている。
単に落ちこぼれた。
同じような優等生の集団に埋もれて、
今までに味わったことのない敗北感に駆られ、
成績は中の下をさまよいつづける。

勉強することが嫌になり、読書に逃げた。

これがきっかけで本が好きになった。
文を読むスピードも上がり、
次は次はと展開が気になり、
いつのまにかのめり込んでいる。
いつもなら単語帳を開く隙間時間も、
本にかけるようになった。

一年で一冊しか読めなかったのに
一日で一冊読破している自分がいる。!?

今日は、SEKAI NO OWARIの藤崎彩織さんの
"読書間奏文"を読んだ。
多くの本を読んだ感想と彩織さん自身を重ね合わせて綴られるエッセイ。

これを読んで今日できた私の夢、
自分だけの大きな本棚を作ること。

読んだ本を並べて、読み返したい時に好きなように読む。
彩織さんは幼い頃、いじめから逃げるように本を開いていた。そしていつの間にか憧れの文学少女になっていた。彼女はマイ図書館とも言える本棚を持ち、そこから好きなように本を手に取り読んでいるそう。
人生でまだ数えられるほどしか読んだことない私にとって、それを叶えることは長い道のりになるかもしれないけど、
私もマイ図書館が欲しいなあなんて。
想像したら、心が躍った。

"マイ図書館"
(〃ω〃)

忘れないように残しておきたくて、
今日のnoteに記しておこうと思う。



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