いらないギフト
いらないギフトを、たくさんもらっていたようだ。
贈り物だけでなく、言葉とか、教えてやるんだみたいな説教とか。相手が捨てられないからくれるものとか。
もらったら「ありがとう」って言わないと。
「いらないです」って言えなかった。
いらないのに「ありがとう」を言って、相手は満足そう。いきすぎると「くれてやるのにいらないのか」って関係になってくる。「ありがとう」というたびに自分がすり減っていく。
「いらないんだ」って言うの、相手を思うと言えないけど、もう持ちきれなくて、捨てられなくて、苦しくてたまらないから、「いらないです」って言おう。
嫌われるのが怖い。がっかりさせるのが嫌。ギクシャクするかな。
全部気になる。でも限界が近い。
今、モノを片づけていて、ずっと捨てられなかったと気づくのが人からもらったもの。それにハサミを入れるとびっくりするくらいホッとするんだ。もう持てないやって状態にして捨てる。
抱えすぎたのは自分のせいだ。
だから自分が変わればいい。
(写真:いつかの橋 <ここを渡って向こう側へ>