ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』レビューは自分を見つける旅
劇団四季、初のオンラインで配信された『ロボット・イン・ザ・ガーデン』を配信で観ました。
この作品、私の10年ぶりの劇団四季の観劇となりました。
まずは、ざっくりと話のあらすじ。
『庭に迷いこんだロボットとある男の出会い。再生の物語。』
感動的な結末で、最後は泣いてしまいました。
結末の話をする前に、
まずは好きなところ・疑問に思ったところから。
▼好きなところ
・ロボットのタングがかわいい!
動きがかわいい。ロボットに意思があって自分で歩いてるみたい。(実際は後ろにいる役者さんが動かしてます。)自然な動きの中にもロボットらしさがある。タングが登場して動き出すシーンで、呼吸をする動作からの起き上がったのがすごく良かった。
・主人公ベンの性格・話し方
結婚するならベンみたいな人がいいって思った!優しくて、穏やかな性格。話すテンポがゆっくりで聞き取りやすかった。
・衣装がかわいい!
シュチュエーションごとに変わる衣装がかわいい。カラフルでファッションショー見てるみたい。
▼疑問に思った点
・ダンスシーン→移動のシーンの繰り返しが多くマンネリに感じた
様々なところに旅をするベンとタング。各国でダンス、そして移動の繰り返し。どの旅先も同じくらいの時間。滞在時間に強弱があったら、中だるみせずに観られたかなと思いました。
・ホテルカルフォルニアのダンスシーン
このダンスシーン、きっとダンス終わってからオーナーとロボットの出来事を伝えたいがために入れたのかなと思ったのですが、とにかくダンスが長い、そして生々しい。ホテルに着くまでのタングとベンの柔らかい雰囲気が一変しびっくりしました。
所々、繋がりが分からないところはありましたが、最後に旅から帰ってきたシーンでは、出発前の問題も解決し丸く収まりハッピーエンド。カーテンコールでは泣いてしまいました。
タングが旅を通して成長していく姿やタングを想ってまっすぐな気持ちで旅を続けたベン。最初はちぐはぐだった2人。
この旅は2人にとっての居場所を見つける旅だったのではないでしょうか。
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』いっぱい泣いて優しい気持ちになれたミュージカルでした。
Written by アレキサンダー李乃 / Alexander Rino