手帳を手放しノートジャーナリングへ移行した話 ②ツール編~手帳会議2025~
10月も半ばです。そろそろ来年の手帳をどうしようか、みんなどうしてる?とネットサーフィンをしているのは、あなただけではないはず。
ネットを徘徊しまくっていた私も、ようやく手帳ジプシーから卒業しました。2024年9月から手帳を使うのをやめました。バレットジャーナルを参考にしてノートを手帳として使用しています。実際に使っている様子は次の③運用編に続きます。
アナログで対応できない部分はデジタルツールを併用しカバーしています。今回は、手帳として使っているわたしのアナログ・デジタルツールを紹介します。手帳選びのヒントになればうれしいです。
手帳会議2025は以下の3本立てでお届けします。
◆手帳会議2025年 ①経緯編
◆手帳会議2025年 ②ツール編(本記事)
◆手帳会議2025年 ③運用編
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手帳として使っているツール5選
わたしが使っている5つの手帳ツールを紹介します。
1.ダイゴー isshoni 方眼ナンバー入りノート grid notebook number 【バレットジャーナル】
手帳の根幹となるノートは、isshoniを使っている。バレットジャーナルとして使っていて、日々のログ、日記的なこと、メモ、ブレインストーミングなどなんでもこのノートに書く。
サイズは、ほぼ日手帳カズンと同じA5。A6はPCのキーボードと並べても書きやすく、持ち運びに適していて悩んだ。広々書きたかったのでA5にした。自宅での使用が8割ほどで外出時に持ち出す頻度は多くないので、A5で正解だった。
5mm方眼&ページナンバー入り。1冊あたり1300円程度で192ページある。メルカリで安く落ちてるのを発見しては、スペアを購入している。毎日書いたとして、1年間で2~3冊使うことになるのかな?と思っている。
③運用編で具体的に紹介しますが、バレットジャーナルは時系列でどんどん書いていくのでインデックス(目次)とページナンバーを入れておく必要があります。自分で書きたすからいいよ~という人は、極論100円のノートでも運用可能です。めんどくささを感じると続かないわたしに、isshoniノートはありがたい。インデックス入りのノートはあまり種類がなくて、今のところこれ一択。
無地は書きづらいと思うので、罫線とかドット方眼とかはあったほうが使いやすいと思う。
硬質の表紙を含めるとノートの厚さは12mmぐらい。ほぼ日手帳のデイフリーが厚さ8mm。トモエリバーに比べると紙は厚め。下敷きなしで筆圧濃く書いても、裏移りがそんなに気にならない。このあたりは人により好みですね。ほぼ日手帳風に、チケットの半券とか貼り付けて楽しみたい、という人には紙の厚さによりもっさりするかもしれない。
経緯①の記事でも書いたのだけど、私が手帳を使う目的は楽しみたいからではない。手帳を通して自分と向き合い、今日という一日にフォーカスするため。スタンプとかシールとか、使いません。時々赤ペンを使うことはあるけど基本、青一色で書いています。
黒ではなく青を使っているのは、視覚的にすっと入ってくるから。真っ白なノートもちょっと苦手で、少し黄みがかったほうが目にやさしく感じます。視覚過敏気味なので、個人の好みととらえてもらえれば幸いです。
ボールペンは、ぺんてるのフローチューン 0.5mm 青を愛用しています。油性ボールペンなのに水性のようなかきごこち。
水性ペンのかきごこちが好き。家事をしながら書くこともあるので、湿った手でさわって字がにじんでしまうのが悩みだった。油性ボールペンで水性ペンみたいなものがあったらいいのに…と探していたところ、発売したばかりのフローチューンに出会いました。
太めのほうが書きやすくて、0.5mmを選んだ。
0.3mmと0.4mmもあります。1本300円ちょっとなので、お試しで1本ほしい人は文房具店で探してみてください。
話がペンに脱線しましたが、、
紙の質感にそんなにこだわりがなかったのと、下敷きとかアイテムを増やしたくなかったので、isshoniが厚めの紙でよかったなと思ってます。使う道具が増えるほどめんどくさくなると思って。実際には定規とちょっとのカラーペンは使うことがありますが、出先には青ペンとノートしか持ち出しません。
表紙が硬質でしっかりしているのでノートカバーはなくても大丈夫。ボールペンを持ち運び+カバーがあったほうが気分が上がる気もして、紙のブックカバーの上にA5手帳用のクリアカバーをつけてみた。なかなかいい。汚れにも強い。クリアカバーだから、好きな紙や写真入れてもいいかも。
バレットジャーナルの運用は次の記事③運用編で紹介します。1日の書き始めは、1ページを縦に3つに分けています。
左側:食事や体調の記録
真ん中:時系列の作業・予定ログ(仕事もプライベートもMIX)
右側:その日やりたいこと・やるべきタスク
2ページ以降は自由に書いています。全く書かない日も時々ある。デジタルツールたちに記録することもあり、100%バレットジャーナルに書いているわけではない。だいじなのは今日という一日にフォーカスすることなので、気にせず思いついたことを書いてます。
手を動かし、書き出して可視化することで不思議とみえてくるものがある。自分の本当の気持ち、具体的に何に困っているのか、何がわからないのか。頭の中に置いておくのではなく机に一度広げてみる気持ちで、バレットジャーナルに書き出しています。
2.Due 【リマインダー】
アナログなノートだけでは対応できないこと。それは、時間に応じてわたしに「思い出させる」こと。
集中すると、他のやるべきことを忘れてしまう。
AをやっていたのにBが気になって、Bのことを考え始めてしまう。
バレットジャーナルに書き出すことで多少防げるのだけど、しつこく何度もお知らせしてくれるおせっかいなリマインダーツール。それがiPhoneアプリのDueです。(Andoroid版は未開発)
Dueがほかのリマインダーアプリとちがうところは、そのしつこさにある。
時間になったら通知してくれる。無視しても完了にするまで、何度も通知がきます。
ルーティンだけど忘れがちなタスクは、すべてDueに繰り返し登録している。繰り返しタスクは頭に適当な絵文字をつけてます。
・ゴミ捨て
・ガスの元栓閉める
・サプリを飲む
・そろそろ寝なさい
・注文締め切りです
・住民税引き落とし残高大丈夫? etc
リマインダーとタスクはどうちがうの?という人もいるかもしれない。目的はわたしに思い出させることなので、できなくてもOK。確認したら完了にしてしまうときもある。タスク管理ツールとしては使っていない。管理が目的じゃないのでね。
また、繰り返しではないけど覚えておいてほしい(後で思い出させてほしい)こと、あとで調べたいこともどんどん登録していく。10/21が健康診断なので21時以降食べるなとか、出発時刻や持ち物もここに書いている。
Dueアプリを開けば見返せるし、見返せなくても時間になるとお知らせしてくれる。Dueはわたしの秘書です。
リマインダーとしての機能の他、タイマーも作成できる。どうしてもやる気が起きないとき、1分だけ動いてみるとしぶしぶ行動できるので、細かいタイマー設定をつくっている。
歯磨きも考え事してるとダラダラ続けてしまう。思考が飛びがちなのは、わたしの気質のようです。しかたない。うまく付き合っていくしかないので、タイマーにはお世話になっております。
3.TickTick【タスク・ナレッジ・アイデア管理】
アナログのノートで管理するには不向きなのが、プロジェクトのような仕掛期間が長いタスクや、ナレッジ(知識)の管理。検索はデジタルツールのほうが得意。
「どのノートに書いたっけ」とか「いつかやろうと思うからメモだけしとくか」とか、取り組むにあたって参考情報が必要なタスクは、TickTickに記録している。
TickTickは多機能なTodo管理ツール。導入した当初は、すごいツールだ。カレンダーすらいらないかも!と感動して、なんでもかんでもこのツールに保存していくつもりだった。しかし多機能であるがゆえに、タスクを完了することよりも管理することが目的になってしまった。気が付けば用がないのにアプリを開いて眺める時間が増えていった。
今日にフォーカスする、をバレットジャーナルで行うようになってからは、TickTickでのタスク管理はほとんど必要なくなった。それでも別用途で利用している、頼れるデジタルツールです。
■買い物リスト
外出時に買いたいものをメモしています。月末にチェックする買い置き在庫チェックリストや、ほしいものリストもここに入っている。
Dueは優秀なリマインダーだけど、画像の登録ができない。TickTickは画像も登録できるのでとても便利。
■ナレッジ保管(ノート機能)
タスクとしてではなくノートとしても記録保管もできるのがTickTickのいいところ。方針は決めたけど、また変更になるかもしれないようなナレッジ的な情報はTickTickに保存している。
■タスクツール
もちろん、タスクツールとしても優秀。いつかやろうと思っていることはサブタスクも作成して、達成するのに何が必要か、参考情報があればどんどん追加して情報を貯めていく。まとまった時間がつくれなくても、平行して実現したいことを進めていける。
現在は期日が決まっているタスクはDueでリマインドして、詳細情報が必要な場合はTickTickにも登録している。(そんなに数がないので。今後変えるかもしれない)
やりたいことはバレットジャーナルにも手書きで書いていることはあるのだけど、URLや画像が貼れるのでTickTickにも書き貯めている。
4.Calendars 【スケジュール帳】
スケジュール管理はバレットジャーナルに月間の予定は書いているものの、デジタルスケジュールを引き続き使っている。
バレットジャーナルでは、ノートを使ってその日1日にフォーカスする。日々のやるべきことはDueやTickTickが知らせてくれるので、それをバレットジャーナルにも書き写して取り組んでいく。
1ヵ月単位の予定はよく変更になるので、デジタルツールを優先に使っている。ノートが手元にないときに人と日程調整するシーンもあるので、iPhoneで予定を管理したほうが間違いが少ない。(予定が変更になったときはバレットジャーナルのほうも修正するけど、忘れてもそんなにダメージがない)
正直、カレンダーはどのアプリでもいいと思う。使いやすければなんでも。デジタル管理一元化にしたときから愛用しているCalendarsというアプリを引き続き使っています(Android版なし)。
デジタルカレンダーに登録している予定は下記に限定。
・時間が決まっている、人と約束している予定
・ワークアウトや体調に関する予定
以前はカレンダーに自分の作業予定時間とか計画して入れていた。しかし計画してもその通りに行かないことが多くて、すっぱりやめました。体調とか、急な依頼とか、気分とかいろいろ。朝の状態でやるべきことを取捨選択し、その日1日にフォーカスしていくことにした。
疲れやすいので、予定は詰めないよう意識。カレンダーはスカスカ。でも毎日あっという間に1日が過ぎます。バレットジャーナルをはじめて1ヵ月がたったけれど、この空白の日があるおかげで生産性があがった。わたしがやるべきことは計画ではなく、今に集中して実行することだったと気づいたのです。
5.Day One 【デジタル日記・情報倉庫】
さいごに、デジタル日記アプリDay Oneの紹介です。
バレットジャーナルでも日記のようなことを書いているのに、デジタルでも書くのか、と思うかもしれません。2023年まではアナログツールは使わず、10年ほどデジタルツールで過ごしていました。
EvernoteやiOSメモ、100年日記、いろんなアプリを使ってきまして、Day Oneにいたります。これまでの数年分の記録が保管されており、辞める選択肢はなかったのでバレットジャーナルと並行して使い続けている。年額3800円のサブスクリプション契約が必要だけど、それだけの価値がある。
とても多機能。その中でもアナログにはない気に入っているところを挙げますね。
■画像、オーディオ、動画、描画を保存できる
テキストはタイトルやリストなどの装飾も可能で、見やすい日記を書ける。画像、オーディオ、動画、描画なども保存できる。見返す際、カレンダーから画像やメディアでたどることができる。
重宝しているのがオーディオ機能で、ボイス録音・入力が可能。バレットジャーナルに書きたいけど元気がないとか、誰に聞いてもらうわけでもないけれどしゃべって吐き出したいときに、ボイス録音機能がとても便利。長い時は40分ほどしゃべっているデータもあった。
録音を聴き直すと、過去の自分の話を今のわたしが代わりに聴いているような気持ちになり、感情や思考を整理するのに役立っている。手を使わないのでバレットジャーナルに向き合えないときでも、耳と口が空いているときは活用できて便利。
声による日記と、バレットジャーナルによる日記を組み合わせることによって、より自分と深く向き合えるようになった。
たくさん書きたいときは、キーボードを使って文字で打ち込むこともあるけれど、最近はボイス日記で済ませてしまっています。声の感情もそのままリアルに残る。日記に残す手段が広いのがDayOneの気に入っているところです。
■IFTTTでさまざまなアプリと連携して、複数の情報を日記にできる
日記と言っても、全部一から自分で書いているわけではなくて。IFTTTというパイプツールを使うことにより、他のツールと連携して日記を自動作成している。
アプレットと呼ばれる処理(プログラムのようなもの)を作る必要があるのだが、世の中の親切な人たちが解説しているブログなどを参考にしています。
たとえばX(Twitter)のつぶやきを自動でDayOneに保存してくれるアプレットで、こんな風に自動で日記が作られる。URLリンクでX飛ばないと画像が表示されないところだけ残念だけど、あとから手動で画像を貼り付けている。
他にもYoutubeで高評価を押した動画の情報が日記に変換されるアプレットや、raindropというブックマークアプリに登録したWEBサイト情報を日記にするアプレットを作り、活用しています。
■ジャーナル(フォルダ)分けが細かくできる
TickTickに移したい情報も入ったまま未整理の状態ですが、こんな感じで色つきフォルダ分けができる。どんな情報を保存するかによって自分でカスタマイズできるところが気に入っている。
使ってみてわかったこととして、都度更新が発生するような情報は管理しづらかったので、TickTickに移しました。時々読み返したい読みもの・日記の倉庫という感じでこれからも使っていきます。
他にもOn This Dayというメニューがありまして。同じ日の年ちがいの日記をいっしょに見ることができます。5年日記のようなものですね。見始めると止まらなくなってしまうので、旅行にいったときとか、ときどきしか見返しませんが、これもまた日記アプリとして素晴らしい機能です。もちろん、単語で検索もできます。
次回③運用編にて、バレットジャーナルの使い方を紹介します。長くなりましたが、お読みくださりありがとうございました。