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細胞が喜ぶこと。

何年ぶりだろう。
みかん狩りに行った。
今日はボランティアの日。
作業所のイベントとしてみかん狩りに行く、とのことだった。

私は電車で現地集合。
地元なのに数えるほどしか降りたことのない駅で待っていると、駅の横に小さな小さな神社があることに気づいた。
(へー、知らなかった。)
電車組メンバーの到着時間まで3分あったので、大急ぎで階段を上がり、パチパチと手を合わせる。

駅からは、みかん園までの送迎バスが出ていた。結構な行列。
見ると障害の施設のひとが多い。
なんだろう、スケジュール上、重なるもんなのかな。

結局、車組が2台で迎えにきてくれて、無事にみかん園に着いた。
着くと、続々と他の障害者施設のひとたちがやって来る。

聞けば、今日は【市の招待】なんだそうだ。

へー!そんなのあるんだ。
行政はいろんな取り組みをしているものなんだなあ。

みかんが嫌いで食べないひとも、しっかり参加して楽しんでいた。
施設同士の交流があるのか、職員さんも、利用者さんたちも、他施設のひとたちと楽しそうに、うれしそうに声をかけあっている。
顔の広さに驚いたりもした。
決して上から目線ではなく、ああ、世界というものはそれぞれに広がっているんだな、という感慨を覚えた。


農園とはいえ山の中の自然、空はどこまでも美しく、踏みしめる土はフカフカで、太陽がピカピカで、とても気持ちが良かった。

みかんはあまり甘くなく、すっぱかった。
でもフルーツが甘くなりすぎた今、この自然のすっぱさは非常においしい。
(まあでも、食べて3個よ。)

あー、ギトギトの揚げ物食べたい。
真逆のものがほしくなる。
ひとはバランスを取るものだな。

帰りは農園から駅まで歩いた。
たくさんの紫外線を浴びた。
なんてキモチがいいんだろう。
太陽と自然のおかげで、木と土に触れたおかげで、心と体が満たされた気がする。
いかに普段、頭でっかちの人間としてしか生きていないかを思い知ったような。

正味2時間半。
ちょっと緑に囲まれただけで、細胞が正常化したかのようだ。



帰ってきてお昼、

…ビールを飲んでしまった。


おいしかったーー。



#みかん狩り
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#立冬
#自然


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