やさしさのレシピ
※実在の薬がイメージされる内容になっていますが、このおはなしはフィクションです。
<しつもん>
あるお薬の半分は、やさしさでできていると聞きました!
でももし、やさしさのつくり方が発見されているとしたら、
きっとノーベル化学賞と平和賞をいっしょにもらえていると思います。
どうして誰もつくり方を知らないの?
<こたえ>
実はね、これはナイショの話なんだけど、
お薬にできる特別なやさしさをつくるには、
悪魔と取引しなきゃいけないんだ。
今までのそのお薬の半分は、
偶然そのつくり方を見つけた人が、
自分の命と引きかえにつくってくれたものなんだよ。
このやさしさのつくり方は、誰かに伝えようとすると
悪魔が消してしまうから、見つけた本人しかつくれない。
だから、今あるやさしさを使いきってしまったら、
次の誰かがつくり方を見つけて、そしてつくってくれるまで、
そのお薬は作れなくなってしまうんだ。
噂では、つくった人の体が
とてもきれいな色の結晶に変わるらしいんだけど、
見たことがある人はほとんどいないから、
本当かどうか確かめるのはきっと難しいと思うよ。
※現実※
バファ○ンの4分の3はアスピリンで、残りの4分の1が、胃への影響を和らげる胃薬…って、胃薬=やさしさにしても半分ないぞ…?
第一、薬事法でこの表現はどういう扱いなのか気になる…。