空腹感と言う祝福。たまには自分の食べているものを振り返ってみつつ、自分の身体と会話してみる。
*写真は近所の公園で爆睡する野良ワンコ。枕元(?)にはまるでお供え物の様に食べ物が置かれていました🤣
どうもどうも、おじゃぴぃです。
トルコは絶賛砂糖祭り中ですが、個人的には徐々に日常のルーチンが戻ってきて、心臓辺りから立ち昇るフワフワとした幸福感を味わっています。
欠けてみないと充足感に気付かない、幸せの絶対法則でございますな。
30日間の断食は宗教行事ですが、非常に理に適っている部分が多くあります。
まず、第一に、人間の身体は空腹感を感じると細胞が緊張して、ほどよくリフレッシュする効能があることが、既に科学的に証明されています。
巷でデトックスとして推奨されているやつですね。
若返りホルモンが出るらしいですよ(*'▽')
また、イスラムの宗教行事としては、空腹感を共有することで、貧しい人々への共感と共に喜捨の気分を盛り上げて、国の力を介さない富の再配分が大々的に行われます。
更に、イフタルと呼ばれる日没時の食事には、「折角だから、身体に良いものを」と人々は健康的な食材で心の籠ったメニュー用意します。
美味しくなれぇ!って言う魔法をかけて作った料理ほどのパワーフードがこの世の中にあるでしょうか?
決してジャンクフードに走りません。
それだけでも意味あるなぁ、と思いますわ。
そんなこんなで個人的に、断食に10年参加してみて、感じた事をシェアしてみたいと思います。
イスラム暦でのラマザン月は、太陰暦で運用されるので、グレゴリオ暦の世界カレンダーとは10日ほどズレています。
なので、断食月も毎年十日ずつ前倒しされていきます。
今年は、4月の2日から5月1日まででしたが、来年は3月23日から4月の21日までです。
10年くらい前は、真夏の酷暑の真っ最中で、空腹なんかどうでもよくて、とにかく喉の渇きが辛くて辛くて、今思い返しても、よく頑張った、と思えます。
そんなこんなで個人的には、あの!酷暑のラマザンを乗り切れたので、今の季節のラマザンなど、なにするものぞ、と言う様な自分の身体に対する信頼感があります。
そう!この自分の身体へ対する信頼感!
私の世代は特に(多分今も)、三食しっかり食べましょう!と言う教育が徹底されていたと思います。
確かに、成長期の子供には栄養のある健康的な食事が不可欠ですが
それって、身体的成長が終わった成人にも必要かな?と。
仕事がやたら不規則で忙しかった音楽バブル時代のニッポンの音楽業界で
朝食・昼食が食べられないことなどは割りに多かったのですが
そう言うときに、ことさらに自分の中で「お昼も食べられなかった!ああ~!もうぉ~!」と怒ったり、困惑したり、自分の能力が低迷するような不安感を持っていたと思うんですが
それって、本当にそうだったかな?と
10年の断食月の体験の中で
断食スタートの夜明け前に、サウルと言って、夜中の朝食的な腹ごしらえをするのですが、30日間もあると、夜中に睡眠を中断しての生活リズムから睡眠不足を起こして、サウルを寝過ごしこともよくあります。
で、その時に、毎度、以前のニッポンでの時の様に
「ああ!サウル逃した、今日は辛いぞ!」って自己暗示をかけてたんじゃないか?とこの間思ったんです。
で、その「暗示」を暗示だと認識してみたら、サウルを食べ損ねて胃腸に23時間くらい何も入れないでいると、あら不思議
間違いなく体調が軽く、元気で、気分が良いような気がする。
「気がする」ってめっちゃ大事。
何度も、そんな体験をしてきて
23時間絶食しても、人間結構大丈夫、と言う感覚を手に入れました。
その昔、私の世代ならよくご存じの「猿岩石」。
世界をヒッチハイクして歩く彼らの番組で、何度も彼らが「二日間何も食べていない」と言う様な状況がオンエアされて
視聴者として見てた私は「まさかなぁ。カメラの無いとこでは、スタッフがちゃんとフォローしてるはず。」と思いながら観ていました。
が、今なら、確かにグロッキーな彼らの様子も、二日間何も食べられなくても、助けが来た時に突然疾走出来る様子も、今更ながらリアルに感じることが出来る様になりました。
今、世界で、様々な状況が重層的に絡み合って
食糧危機のリスクがアナウンスされています。
多かれ少なかれ、皆が耳にしていると思います。
ただただ、不安になっているだけではなくて、ベランダ栽培や、家庭菜園や、レンタル菜園や、遠方の農家の方がたとのコミュニティ連携の動きを実際にスタートさせている方も沢山いると思います。
特に、都心部に住む方は、インフラが途絶えた時のサバイバルのシュミレーションをしてみてると思います。
めっちゃ、そう言うことのお試しは大事だと思う一方で
個々人が一度「だいたい、今までが『食べ過ぎ』だったんちゃう?」と
自分の身体と対話してみるのも大事な様な気がします。
都心部で大量に廃棄される食料、いくら食べても満腹にならない
千と千尋の神隠しに登場した「カオナシ」に似てる様な気がするのは強ち外れていない気がします。
ファスティングや断食の体験を重ねて、自分の身体への信頼感を得ると
1食や2食、欠食してもパニックにならなくて済みます。
何事も、「パニックにならない」ことほど、これからの時代に大切なことってないと思うので
これからの時代を生き抜くために、そんなアイテムを自分のモノにする。
食事の回数を減らして、その代わり食べるものを厳選してみる。
やったみても損はないはず。
焦っても意味ないので、何度かやってみて、少しずつ身体が慣れて肚落ちするのを待ちましょう。
断食もファスティングもお勧めです!
全ての友人たちに幸運と健康を!