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祖母を思う日※恐怖のドラえもんがいるため閲覧注意※
今日の朝、何だか嫌な夢を見て家族のことを思い出していた。
最近祖母に会いたいなあと考えることが多い。2週間後に会う予定があるのはとても幸運なことだ。
いつか会いたいなあと思っても会えなくなってしまったり、思い出すだけで涙が出たり、夢に出てきて1日中寂しさを噛み締める日が来るんだろうなと思うと、今でも少し泣きそうになるくらい悲しいと思う。
何を隠そう、わたしは生粋のおばあちゃん子である。
※以下、味わい深すぎるドラえもんの登場につき閲覧注意※
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祖母と過ごした日々のなかには、いくつもの忘れたくないことがある。
そのなかでも特に記憶に残っているのが、高校を卒業して大学進学と共に親元を離れる日を目前にした1日のこと。
わたしの記憶のなかではお正月だったと思っていたが、「あと何日でこの家を出る」とよく考えていたタイミングだったはずなので、3月のことなのかもしれない。
実家には大きなテレビがあって、祖母はよくその前にしゃがんでテレビを見ていた。椅子に座れば良いのにといつも思っていた。
えんじ色っぽい微妙な赤の割烹着を着て、頭にバンダナを巻いて、テレビの前に陣取っている祖母の姿を、少し後ろから椅子に座って眺めていた。
わたしはこの瞬間を一生忘れないんだろうな、と何となく考えていたのを今でも覚えている。
特別なことは何もない、ただの穏やかな1日だった。でも恐らくわたしにとってはとても大切な1日で、未だに実家に帰りたいと思うときは大体その後ろ姿を思い出している。
あと祖母と何日一緒に居れるだろうと、最近はよく考えてしまう。数年前から足腰を悪くしていて、長時間歩けなくなった祖母の姿に、心配し過ぎることはないと思いながらも寂しく感じる。
祖母は話が長いからつい電話をしても聞き流してしまうが、きっとその瞬間を後悔する日が来るんだろうなと思いながら、今日も家で一人黙々と餃子を包み、一人餃子パーティーをしたことをラインで報告した。
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美味しかったことや楽しかったことを報告して、当たり前のように返信が来る今この瞬間を、大切にしたい。
きっとそう遠くないお別れの日を、できるだけ後悔のない形で迎えたい。
こういうことを考えて文字に起こしているだけでもじわっと涙が出て来るんだから、本当に筋金入りのおばあちゃん子である。
一日でも、一瞬でも長く、祖母が幸せなときを過ごせますように。