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2023年3月 アメリカに13日間行ってきました【ロサンゼルス、サンタ・バーバラ、ニューヨーク】
はじめに
今回の旅行は合計13日間。
ロサンゼルスとサンタ・バーバラ方面、そしてニューヨークに行ってきました。
どこも初めてではなかったので、ディズニーランドやエンパイア・ステート・ビルなど、有名ながら今回行かなかったところもたくさんありますが悪しからず。
また、旅行から少し日が経っているので記憶が曖昧なところも……次回からはすぐにあげるようにします!
ブログ一発めから少し長いです。細かく分けたので、目次でお好きなところに飛んでください。
1.ESTA申請には気をつけて!
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初日、羽田空港でいきなりESTA(電子渡航認証システム)に大問題。渡航認証されていないというのです!
2009年1月以降アメリカのビザ免除プログラムに参加する国の人が90 日以内の商用・観光目的でビザなしの渡航をする際、事前にオンラインで渡航認証を受けなければいけません。それがESTAです。有効期間は2年間、申請は渡航72時間前までに行うことが強く要請され、14ドルかかります。
いつもは直接申請するのですが、今回は「あら、日本語版ができたんだ!」とお気楽に申請したら、代行業者のページだった……決算の時に70ドルも払わされてやっと気づいたのでした。いや、それほどHPが似てるんですよ。
多少不安でしたが、それでも「渡航認証されています」と連絡をもらっていたので「まあいいか」と油断していたのが失敗。
急いで空港でESTAをもう一度申請しましたが、認証まで数十分かかったため誤差で予定の飛行機には乗れず。搭乗時間が遅れてまだゲートが開いていたので何とかならないかと懇願したんですが、ダメなもんなんですね。
しかも振り替え可能な翌日の同じ時間の便も満席。そのうえチケットはまとめ買いしたら値引きされるタイプだったので、最初の往路に乗れなければ全部キャンセル扱いとなり、アメリカ国内用の航空券も復路も全部航空券を買い直さなければいけないとのこと。そんなバカな、と思いつつ従うしかなく、とてつもなく高額な損失がでました。
でも羽田空港のJALの担当の方は実に親身になって下さいました。またAAの方によると、こういったESTA申請問題は「とってもよくある」そうです。
ロサンゼルスでAAの方々にこの問題について愚痴ると「それはおかしい、多少は返金されるはずだからもう一度聞いてみろ」と背中を押して頂けたので、帰国後再度JALに相談したら、何と本当に善処して下さいました。
ところが帰国後代行業者に文句を言ったら、渡航認証は一度出て取り消された、それを確認しなかった私の落ち度だといって手数料だけ返金されました。許可が取り消された? 何で? それに手数料あんなに高額だったのに何のフォローもないの?
国土安全保障省(DHS)に事実確認を求めたんですが、個人の機密事項なので回答を得るためにはかなり手続きが煩雑になるそう。
消費者センターなどにも相談しましたが、本気で訴えると大変時間も手間もかかるようだったので、涙を飲んで諦めました。楽して申請しようとしたのがいけなかった……のか?
教訓。ESTAはできるだけ直接申請しましょう! 代行業者は少しくらい高くても信頼できる、サービスのいいところにしましょう!
また、航空券は少し高くても、便の変更など多少融通の利くものにしましょう。今回のように往路で問題があると復路の券もダメになる、というのは全く以て理不尽!
念のため、ESTA申請のページです↓
Official ESTA Application Website, U.S. Customs and Border Protection (dhs.gov)
2.ロサンゼルス
2.1 久々に雨~UCLA
ESTA問題ですっかり疲弊しながらも、機内では噂のインド映画「RRR」をきっちり楽しみました。半日遅れでロサンゼルス国際空港(LAX)へ。時差は-16時間。
午後のどこにも出かけられない微妙な時間だったので、予約しておいたレンタカーで宿泊先に向かいました。アメリカ本土はコロナ前の2018年以来、5年ぶりです。めちゃめちゃ珍しいことに雨が降っていました!
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車の多さは相変わらず。宿泊地への途上、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)に立ち寄りました。1919年設立、学生総数4万7千人以上を誇る、カリフォルニア州立大学(UC)の中で二番目に古い大学です。ちなみに最古はバークレー校。
大学のショップではグッズの種類、特にロゴ入り衣服の種類が驚くほど多かった! ロゴの入ったノートを購入しました。
この日は金曜日でしたが大変な悪天候、外を歩く学生は少なかったです。
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2.2 ナッツ・ベリー・ファームのボイセンベリー・フェスティバル
ロサンゼルス滞在中は一日だけ雨が降らなかったので、その日はナッツ・ベリー・ファームに行きました。ちょうどボイセンベリー・フェスティバルの最中!
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ボイセンベリーはもともとカリフォルニア州北部でこの種を栽培していたR・ボイゼンに由来する名前ですが、この人はやがてベリー栽培をやめてしまいます。その後ここで農園を営んでいたW・ナットと農務省のG・ダロウが再びそのベリー栽培に成功し、「ボイセンベリー」という名前をつけました。
ナットがこのベリーをジャムなどの商品にして農場で販売をしたことから、ナッツ・ベリー・ファームもボイセンベリーもここまで有名になったとか。遊園地は、当時農場でボイセンベリー関連商品を売るための”客寄せ”だったんですね。
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ボイセンベリー・フェスティバルは毎年三月です。園内のあちらこちらが紫色に彩られ、復活祭休みと重なって入場者も激増します。
ボイセンベリー・フェスティバルの限定商品もいくつかあります。私は薄紫色のスヌーピーTシャツを購入しました。
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2.3 ワーナー・ブラザーズ・スタジオ見学
ハリー・ポッター・シリーズですっかり有名になった映画会社、ワーナー・ブラザーズ。
ワーナー・ブラザーズ・スタジオ見学は予約制です。二つのスタジオ・ツアー、クラシック・ツアー、デラックス・ツアーの四種類から選べます。
日本語ページもあります↓
普通のスタジオ・ツアー所要時間は、ショップ滞在を含めて二~三時間というところでしょうか。外をカートで移動することもあるので、天気の悪い日はそれなりの対策グッズを持って行きましょう(レインコートは貸してくれます)。
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レトロ映画好きの私には嬉しい空間でした
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ワーナー・ブラザーズ・スタジオ見学はとてもシステム化されていて、大勢の見学者にも対応できるようになっていました。ショップも充実していて、ハリー・ポッターのグッズが欲しい人には最高です。
ワーナー・ブラザース・スタジオツアー・ハリウッド - Google マップ
2.4 パラマウント・ピクチャーズ・スタジオ見学
朝ワーナー・ブラザーズのスタジオに行ったあと、ハリウッドの街中を歩いてウォーク・オブ・フェームで写真を撮りまくりました。残念ながらチャイニーズ・シアターは工事中。
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そして午後はローマの休日、裏窓、インディー・ジョーンズ、ターミネーターなどの名作を創作してきたパラマウント・ピクチャーズ・スタジオの見学に参加しました。こちらも予約制、多分日本語版HPはありません↓
Studio Tours (paramountstudiotour.com)
見学ツアーの規模はWBより小さめでしたが、手作り感満載で、細かいところも丁寧に見せてくれたので、私はこちらの方が楽しめました。こちらも野外ツアーがあるので、お天気対策は忘れずに。
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Paramount Pictures Studio Tour - Google マップ
3.サンタ・バーバラ方面
滞在中の二日間、サンタ・バーバラ方面へレンタカーで一泊旅行しました。
3.1 サン・ルイス・オビスポと「王の道」
まずこの旅行で行きたい場所のうち、ロサンゼルスから一番距離があるサン・ルイス・オビスポまで一気に北上。三時間半ほどかかりました。
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汚いも通り越すと芸術になるんですね……
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ロクムはナッツなどを使った甘いトルコお菓子の名前です
カリフォルニア州沿岸部には、「王の道(El Camino Real)」と言うルートがあります。スペイン植民地時代、サン・ディエゴからサンフランシスコまで1000キロ近くにわたるこの道に沿って、キリスト教布教のための伝道所が20か所以上ありました。
そのうちの一つ、サン・ルイス・オビスポ・デ・トローサ伝道所(San Luis Obispo de Tolosa)は1772年に建てられました。大きいものではありませんが、アメリカ西部ではちょっと珍しい、しっとりとした歴史の空気を感じます。
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以前「王の道」を数日かけてドライブしたことがありますが、大小様々な伝道所が楽しかった!(現存しない箇所もあります)植民地時代、何もない砂漠のような荒れ地や森の中に、よくこれだけの建築物を建てたものです。先住民の方々も驚いたでしょうね。
英語ですが、端的に「王の道」を説明しているページもあります↓
California Highways (www.cahighways.org): El Camino Real
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ところで人口4万5千人ほどのこの街には、カリフォルニア・ポリテクニック州立大学サ・ルイス・オビスポ校(通称カルポリCal-Poly)という大学があります。大学院はなく、学生数は2万2千人。ということは、町の人口の半分は学生……?
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学生用ゲームセンター
3.2 豆のスープ・アンダーセンズ
サン・ルイス・オビスポから一時間半ほど南下するとサンタ・バーバラですが、途中にアメリカ最古のサービスエリアと謳われる「豆スープのアンダーセンズ(Pea Soup Andersen's)」という有名なレストランがあります。1924年開店。ホテルも併設されています。
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ここの従業員の方々はみなさん気さくで明るかったです。レトロな店内では豆スープ用の豆やお菓子など、色んなお土産を売っています。サンタ・バーバラからでも車で45分ほど。
Pea Soup Andersen's - Google マップ
3.3 サンタ・バーバラ
サンタ・バーバラでも雨に見舞われました。
夜、海沿いのウェスト・ビーチ、そしてスターンズ・ワーフを歩きました。1872年に建設された歴史ある桟橋で、先の方に駐車場があるため車も通ります。桟橋の上にレストランやお土産屋さんが並ぶ、小さな海上町のような不思議な空間です。
スターンズ・ワーフ界隈は治安が悪い感じではありませんでしたが、数ヶ月前に発砲殺人事件があったそうです。やっぱり場所を問わず、夜はあんまり出歩かない方がいいですね。
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ウェスト・ビーチ
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1786年に建てられたサンタ・バーバラ伝道所(Old Mission Santa Barbara)は、「王の道」にある伝道所の中でもとりわけ有名で大きいものです。
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この日は日曜日だったので、ミサのためにちゃんと正装した地元の方々が続々と車で来訪していました。まだ小さい子や若い夫婦も。この古風な習慣を守っているのがいいですね。
内部も古風で意外に豪華。裏手には小さい墓地があって、自由に散歩できます。
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右手の出口が墓地につながっています
Old Mission Santa Barbara 1786 - Google マップ
昼近くなって、ついに晴れました。
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伝道所から車で5分、歩いて30分ほどのところにカリフォルニア州サンタ・バーバラ郡上位裁判所(Superior Court of California County of Santa Barbara)があります。内部には無料見学が可能な場所もあるので、ぜひ覗いてみてください。
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1929年に建てられたスペイン植民地時代リバイバル様式の豪華な内部では、あちらこちらで実際の裁判が進行中。見学した部屋でも裁判が行われていた最中で、その先の廊下では別の件で原告が弁護士に大声で怒られていました。見学はお静かに!
Superior Court Of California County Of Santa Barbara - Google マップ
3.4 デンマークの町ソルヴァング
その後40分ほど再び北上してソルヴァングに向かいましたが、やっと晴れたと思ったら道沿いに絶景が広がっていて感動!
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ソルヴァング(Solvang)は1911年にデンマーク人入植者によって建てられた、現在も人口わずか5200人ほどの町です。もはやデンマーク人はあまりいませんが、「デンマークっぽさ」を特徴とする観光で有名で、デンマーク風のお土産屋さんとレストランがずらりと軒を並べています。
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最後にカリフォルニア大学サンタ・バーバラ校に立ち寄りましたが、もう遅かったのでショップも開いておらず、人もまばらでした。
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サンタ・バーバラからロサンゼルスまでは車で2時間半くらい。日帰りでも行けるところなのでおススメですよ!
4.ニューヨーク
夜中23時にロサンゼルス国際空港を発って、翌日の朝7時半にニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に到着しました。ロサンゼルスとの時差は3時間、日本とは-13時間です。
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雨でも15度を超えていたロサンゼルスから一転して、ニューヨークの朝は氷点下。日中も冷たい風が頬を切り裂くように痛かった! それでも快晴が続いたのが救いでした。
到着後、まず宿泊地の最寄りの地下鉄駅売店でメトロ・カードを購入。クレジット・カードでチャージするプリペイド式もありますが、滞在予定が6日間で結構使うだろうと思ったので、7日間乗り放題(7-Day Unlimited Ride)を購入しました。$33.00。これはとっても便利!
4.1 アメリカ自然史博物館とダコタ・ハウス
セントラル・パークの西側に面したアメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)は1869年設立、スタッフは1,200名を超えるそうです。
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向かいはセントラル・パーク
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この展示方法は目を引きますね!
博物館とセントラル・パークを挟む道路沿いには、ズラリと屋台が並んでいました。ちょうどお昼時、大勢の観光客がいましたが、みんな誰かが並んでいるところに並んで、お客さんがいない屋台は遠巻きに様子を見ているだけ……どこでも同じですね。
アメリカ自然史博物館 - Google マップ
博物館から道路沿いに10分弱南下すると、ウェスト72番街との角に「ダコタ・ハウス(The Dakota)」があります。1884年に建てられた高級集合住宅ですが、1980年12月8日にここでジョン・レノンが射殺されたことですっかり有名になりました。
現在も奥さまの小野洋子さんはこちらにお住まいのようです。私が通りがかった時も、数人の観光客が写真を撮ったり警備員さんに話しかけたりしていました。
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この辺りはいつでもセントラル・パークに戻れますから、天気が良ければブラブラしても楽しいですね。
4.2 メトロポリタン美術館
メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)はアメリカ自然史博物館から東にセントラル・パークを突っ切ると、パークの東端にあります。
ここはどのガイドブックにも載っていますから、今さら私が書くような目新しい情報はありませんね。1870年開館、年間来館者数は700万人を超えます。
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この美術館は私好みの分野が多いので、時間をたっぷりかけました。
「侍!」と銘打ったコーナーには、世界各国の甲冑が展示されていました。
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4.3 聖パトリックの祝日
3月17日。この日はアイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日(St. Patrick's Day)です。
彼が布教時にシャムロック(三つ葉のクローバー)を使って三位一体の説明をしたといわれていることから、この日はみなさんクローバーにちなんで緑色のものを身につけます。
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アイルランド系移民が多いニューヨークでは、大規模なパレードが行われます。この日にここにいることができたのはラッキーでした!
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パレードの間、お腹が空いたので近くのレストランで食事をしながら緑色の行進を楽しみました。店内にも緑色の服を着た方々が大勢。
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カジュアルなレストランです
Bill's Bar & Burger - Google マップ
4.4 MoMA
ニューヨーク近代美術館(MoMA)は、ビルズ・バー・アンド・バーガーから歩いて五、六分。人気の美術館だけあって、たくさんの人が来館していました。
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MoMAの向かいにあるMoMAデザイン・ストア(MoMA Design Store)というミュージアム・ショップもとても楽しいので、ぜひ立ち寄ってみてください。色んなお土産がありますが、アートなのでお値段はちょっと高め。
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4.5 ニュー・アムステルダム劇場で「アラジン」を観た!
日本から予約していったミュージカル「アラジン」を観ました。運が良ければチケッツ(TKTS)という販売所で安めの当日券も手に入りますが、人気があるショーは日本から予約して行った方が確実です↓ 今は円安もあって、お高いですけどね……
ニューヨークのブロードウェイショー | Broadway.org
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場所はニュー・アムステルダム劇場(New Amsterdam Theatre)。タイムズ・スクエアの真ん前という素晴らしい立地。1903年開場、ブロードウェイに現存する最古の劇場です。その豪華絢爛な装飾は、中を見るだけでも楽しい!
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ちなみにニュー・アムステルダムは17世紀中ごろ、オランダ植民地時代のニューヨークの呼称です。
そう言えばかつて「Colonization」というPCゲームがあって、ニュー・アムステルダムがよく出てきました。あのゲーム、大好きだったなあ……
New Amsterdam Theatre - Google マップ
4.6 本屋さん
どこに行ってもつい入ってしまうのが本屋さん。
何か所かでは、日本のコミック売り場が大きくて驚きました。
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このようなコミック棚が両側にズラリ。若い男性客がひしめいていました
ユニオン・スクエア・ガーデン近くのストランド・ブックストア(Strand Book Store)は、とても大きくて有名な古本屋さん。めちゃめちゃ混んでいますが、分厚い専門書が驚くほど安価だったりするので、掘り出し物探しがやめられません。カードやトートバッグなどのロゴ入りグッズもたくさんあるので、ぜひ立ち寄ってみてください!
Strand Book Store - Google マップ
4.7 ハドソン・ヤーズとチェルシー・マーケット
ヴェッセル(Vessel)は2019年にオープンした展望台で、ニューヨークの新名所。でもなぜか閉まっていたので、寒い中下から見るだけでした。もう一つの観光名所エッジ(Edge)まではここから歩いて五分。エッジは予約制です。
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あまりにも寒かったので、真ん前にある商業施設ハドソン・ヤーズ・ショッピング・モール(Hudson Yards Shopping Mall)に駆け込みました。そこに有名な「ライラック・チョコ レート」というチョコレート屋さんがあったので、つい入ってしまった……
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Live, Shop, Work & Dine in New York | Hudson Yards (hudsonyardsnewyork.com)
その後チェルシー・マーケット(Chelsea Market)に行きました。1959年までナビスコの工場だった建物を、そのまま使用した商業施設です。
壮絶な人出! いつからなのか二階のかなりの面積が中国風のお店になっていて、そこで日本のお菓子なども売っていました。
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4.8 ニューヨークでベーグル!
やはりニューヨークに来たからにはベーグルを食べなきゃ!
ベーグルは400年くらい前のポーランド起源だそうですが、19世紀のニューヨークでユダヤ人移民が好んだことから広まったんだとか。
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めちゃめちゃ混んでいました
そこでリバティ・ベーグルズ(Liberty Bagels)という人気のお店に出かけました。ここはテイクアウトしかありません。注文し、お金を払って店内で待っていると、大声でフルネームを呼ばれるのがちょっと恥ずかしい……
Liberty Bagels-Mid-Town Manhattan (orderonlinemenu.com)
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とても多くの種類がありますが、一番人気の「レインボー・ベーグル」を注文しました。味は普通のベーグルですが、見た目が楽しめます!
リバティー ベーグルズ - Google マップ
4.9 ウォール街
タイム・アウト・マーケットから地下鉄を含めて20分もすると、世界金融の中心地ウォール街(Wall Street)。以前は高層ビルが並んでいるから「壁」というのかと思っていましたが、最有力説によるとオランダ植民地時代に西インド会社がこの辺りにバリケードを造らせたのが地名の起源。
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1929年10月24日10時25分、ゼネラルモーターズの株価がわずか80セント下落――そして世界恐慌は始まりました。2022年10月にNHKで放映された「映像の世紀バタフライエフェクト 大恐慌 欲望と破滅の1929年」は良かったですね!
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そこから10分ほど歩くとグラウンド・ゼロ。9月11日記念館・博物館(9/11 Memorial & Musem)です。
あの日、テレビ中継を見ていました。二機めが突っ込んでくる瞬間をライブで見た恐怖が、鮮明に記憶に残っています。ここにワールド・トレード・センターのツインタワーがないことに、いまだに慣れません。
グラウンド ゼロ(9.11メモリアル記念館) - Google マップ
4.10 テネメント博物館と中華街
テネメントは「長屋」のことですが、ガイドさんは「アパートapartment」とほとんど同じ意味だと繰り返していました。テネメント博物館(Tenement Museum)は、移民生活の歴史を展示した博物館です。
Immigration Museum NYC | Tenement Museum
何種類ものガイド・ツアーがありますが、ほとんどはその場で申し込んでも十分入れます。申し込みはミュージアム・ショップのレジでOK。このショップが小さいけど楽しいので、ゆっくりじっくり見るのをおススメします。
私はアパート・ツアーに参加しましたが、ミュージアム・ショップの上にある今世紀初頭のドイツ系移民と1980年代の中国系移民の部屋を復元した部屋を訪ねるものでした。後者は新しすぎて有難みを感じなかった……
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テネメント博物館の辺りも広義の中華街(China Town)に含まれるようですが、横浜のような観光客向けの地域ではなく、ガチに中華系住民の日常を支えるお店がほとんどのようです。周辺をちょっとブラブラするのも楽しいですよ。
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4.11 ブルックリン
マンハッタン島を出てちょっとだけブルックリンに行きました。
ロサンゼルスは毎日嵐だったけど、ニューヨークは毎日快晴。朝はとてつもなく寒いので、お天気に恵まれただけでも助かりました。
マンハッタン橋(Manhattan Bridge)とブルックリン橋(Brooklyn Bridge)の周辺では一番いい場所に観光客が屯してスマホを構えているので、映えスポットがすぐ分かって助かります。
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ブルックリン橋の袂からのマンハッタンは、映画で似たような景色を何度も見た記憶。きっとこの姿を見て「ニューヨークやったるで!」みたいに気合を入れた人もたくさんいたんでしょうね。
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マンハッタン橋とブルックリン橋の間にはハドソン川沿いに遊歩道、タイム・アウト・マーケット(Time Out Market)という横浜の赤レンガ倉庫のようなお洒落な商業施設もあるので、この辺りをのんびり散策するのもいいですよ。
タイムアウト マーケット ニューヨーク - Google マップ
4.12 お世話になったスーパー
ニューヨーク滞在中、毎日お世話になったのがアーネスト・クライン(Ernest Klein and CO's Gourmet Food Company)というスーパー・マーケット。このブログの冒頭に写真が載っていますが、普通の小さなスーパーです。
値段はお手頃、総菜やパンの種類が多くて、旅行者には力強い味方でした。近くに滞在する方はぜひ寄ってみてください!
5.帰途の景色
ニューヨークからの直行便で帰国するのは初めて。思い切り北上してカナダ北部からベーリング海、アリューシャン列島沿いに南下するというルートでした。今はロシア上空を避けるので、今までになかった航路のようです。
ニューヨークを発って10分もしないうちに外は雪景色。どうりで寒かったわけだ。
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ものすごい蛇行ですね。ユーコン川かな?
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かなり昔、ヨーロッパに行くのに北極上空を通過する航路があった時、行けども行けども地平線まで真っ白という、この世の終わりのような景色に感動し続けたのを思いだしました。
帰路は何事もなく羽田に到着。13日間の旅は終わりました。
おわりに
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普通のスーパーに入ってもこれだけ種類が並んでいます
西海岸でこれほどの悪天候に見舞われたのは初めてでした。ロサンゼルスの雨の日は3月平均4日(それでも一年で二番目に多い)、私が経験した雨の日は合計5日間。つまり3月全体より多い雨日数が、ちょうど私の滞在にまるまる当たったというわけです。運がないのか、返って運があったと思うべきか。
アメリカに行っていつも感じるのは、「外国人扱いされない」心地よさです。現地で生まれ育ったアジア系だと思われるだけなので、怪訝そうな視線もなく、どこでも当たり前のように話しかけてくれるのが、こちらも自分の立場を意識しなくていいので嬉しいです。
逆に「英語を話さない」住人が増えたのがちょっと気になりました。特に今回は、ニューヨークでおそらくアフリカ系言語を話す人たちが多かった印象。それに街中でも、ネイティヴの綺麗な発音の人が減った感じでした。新しい移民が多いのでしょう。街が動いている証拠ですね。
それでは、また次の旅でお会いしましょう!