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祖母の愛猫を描く

祖母が大事にしている猫がいる。
三毛猫の長毛種で、名前はアイちゃんという。
祖母の認知症が進んできて、元気がなくなったのを見兼ねた叔母が、私にアイちゃんを描いてほしいと依頼してくれたのだ。
久々に水彩道具に水を入れる。
筆の水を調節する布巾、ティッシュ、そして試し塗りする紙を準備した。
つん、と絵の具の香りが鼻を抜ける。
カラカラに乾いたパレットは、濡らした筆で撫でるだけで色を出してくれた。
水の量で色を調節。あっという間に時間になってしまった。
また水彩画を描こう。と思った。

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