ドラマ モアザンワーズについてはなしたい。 音楽。
ネタバレありの文章になります。
モアザンワーズを絶対みたいと思ったきっかけのもうひとつが 主題歌でした。 主題歌が4曲もあって そのうちに くるりとSTUTSの名前があったからです。くるりは 前からすきで STUTSは大豆田とわこと三人の元夫の主題歌で知って その時も 主題歌の存在の仕方に とても感動したので これは絶対すごいやつだと思って…。
ここからは 自分が勝手にそれぞれの曲から 感じたことを 書いていきたいと思います。(ネタバレありの文章になります。)
STUTS feat.Awich タイミングでしょ 1話~3話。3人が出会って 仲良くなって わちゃわちゃおしゃべりしたり ドライブしたり湖畔でバーベキューしたり 楽しい時間が過ぎていって でも少しずつ3人の関係が 変わっていくことに不安を感じる美枝子がいて 3人の心の移り変わりを この曲が 彩りを加えていて かっこよくもあり 少し寂しげでもあり すてきでした。3話目の最後のほう 走る美枝子の背中があり この曲がかかり ゾワッとするほど良かったです。よく聞いてみると 面影探して とか 会いたいのに会いに行けなかったりとか 哀しげな予感が漂っていて ただ楽しくて きらめいている時間は そのうち過ぎ去ってしまうのかもしれない…切なさがありました。
iri 染 4話~6話。マッキーと永慈がつきあいはじめて それを見守る美枝子がいて しあわせで あたたかくて ずっと守っていきたい空間があって この時間が このまま ずっと続けばいいのに… それでも 時間が過ぎていって 続いていって欲しい時間が途切れそうになっていって…遠い昔のことのようで そうでもないね 染みついてしまった。 それでも 夏は 過ぎ去っていくんだよ。 この歌詞が もう このしあわせな時間がおわってしまいそうな 哀しさをまとっていて それでも どうかおわりませんようにという 祈りにも似たような想いが歌われているような 哀しくて 優しくて 心にじんわり沁みました。 夏と染が 物語の後編部分にも繋がっているような…余韻が残ります。
宗藤竜太 ライムライト 7話。どうしようもなく 時間が止まってしまったような…それでも 静かに静かに もう一度 あなたの声を聞きたいと 心の底から願うような…別れ道 分れ道…そんな印象が残る曲でした。音がなくなった静まりかえった場面で ぽつりぽつりと聞こえてきた この曲に もう もどれないんだな もどらないんだなという 深い哀しみが 広がるようで でも深い優しさも感じて…涙でした。
くるり 八月は僕の名前。8話~10話。この曲があって 3人がまたもどりたい時には もどれないけれども また違う時が 動き出したような印象がありました。 3人が 離れてしまった4年間程 マッキーは永慈を 永慈はマッキーを どのように想っていたかわからなかったけれど この曲を聞いていると お互いがお互いを 呼びあって 求めあっていたんだなと思いました。そう感じたのは 永慈が 自分で染めて マッキーに贈った羽織りものを 抱きしめて 泣いていた場面で ぶわーっと この曲が 浮かんできて こんなにも こんなにも マッキーへの想いがあったんだと なんともいえない気持ちになりました。 思い出をしまえて 抱きしめられる永慈と きっと思い出を ひたすらに ほかして生きていくしかなかっただろうマッキーとの違いを思うと またなんとも切なくなります。哀しいけれど また1歩を踏み出せるような 優しさに溢れている曲だと思います。
そして 劇伴。モアザンワーズの世界が 静かに優しく感じるのは そーっとそーっと 登場人物を支えるように 流れる音楽が存在してるいるからのなのかなと思います。この音楽の流れるタイミングと このメロディが とてもすきです。
おわりに…マッキーが生きていて しほちゃんが無事に生まれて 本当に良かったなと思えるエンディングは 大切にしたいなと感じる場面でした。