見出し画像

寒冷地に家を建てるということは・・・

関東圏で家を建てる場合、こだわりにもよると思いますが、一級建築士の資格をもつ同級生から「まあ、坪単価50万円くらいからかな。少しこだわると70万円くらい?」と聞いていたので、なんとなくその数字が頭に残っていました。

ところが・・・・いろいろと調べているとどうも様子が異なるような気がしてきて・・・別荘購入済みの友人に聞いて納得。

そう、寒冷地、しかも山の別荘地に家を建てるということは水道が凍らないような工夫、浄化槽、そして何より厳しい天候に耐えるためのしっかりした土台を組まなければならないので、深く地面を掘らなければならず、そして断熱効果の高い家にするとまたさらに高くなる・・ということがわかってきました。(割と早めに分かっていてよかったけど。。。)

だから、いわゆる「坪単価いくら」という感覚があまり合わない感じ。どちらかというと、基礎にいくら、上物にいくら、という計算のほうが良さそうです。

しかしながら、長い目で見ることが大事なので、断熱と基礎は最重要事項と位置付けることにしました。

だんだん開き直る

冷静に考えて最終的に移住も考える家の大きさということを考えると当初中古別荘を購入しようかと思っていた予算感では絶対的に足りないことが判明。。

早速、銀行にローンの相談をし始めました。ここでもいろいろと学びが。

だいぶお世話になっている都市銀行の1つは、「軽井沢ならいいが、八ヶ岳は対象外」とのこと。最初意味が分からなかったのですが、つまり支店の人が現地に行ける範囲内であれば、ということのようです。

インターネットで簡単審査ができるある銀行では、申請項目も簡単すぎて、審査結果はNG。

そこで、これは地元の銀行が良いのでは?と思い、出向きました。だって、地元では移住や別荘に訪れる人による経済効果は歓迎してくれるはず・・・ 

地元の銀行さんでは丁寧に話を聞いてくださって、全体の状況も把握した上で申請を処理してくださいました。そして、10日後くらいに無事にローンの承認がおり、ホッと一息。しかも、セカンドハウスローンにしては少し安めの金利設定です。

将来のことは心配し出すとキリがないのですが、一度病気を体験している私は、あんまり遠い将来のことを心配しても仕方がないかも!という開き直りもあり、そして歳をとったらいずれ東京は引き上げても良いし・・・(所詮、故郷でもないし)、と思い始めたらどうにかなる気がしてきて力が湧いてきました♪

土地や家、その場の気の具合と感覚

「場」というのは不思議なもので、そこに立った時の空気感、土地への馴染み感など、なんとなく自分に合うかどうかというのを肌で感じるもののような気がしています。

東京や横浜も便利で文化的で、美味しい食事のチョイスがいくらでもあって大好きですが、それでもなんとなく「終のすみか」になる感じがせず、なんとなく違和感。

10年以上前に大病を患った時は、自分がこのままだと入れられそうなお墓の場所を想像し・・・・ありえない!と思い、絶対に元気にならなくちゃ!という活力がわいてきました。 

今回決めた別荘地のある長野県は、私にとってスキーや軽井沢へのショートステイの数でいうと、他の県よりは訪問回数が多いとはいえ、そこまで深いご縁がある訳でもなかったのです。しかしながら、土地に立った時になんともいい気を感じた、そして他の土地を見せてもらっても何も感じなかったのに、なんだかそこがどうしても良い、と思えた、それだけでも良いスタートかな、と思います。

「いいバイブを感じる」は施工会社さんにもいえる

”いいバイブを感じる=いい気を感じる” だと思いますが、何件かあたった上で、私も夫もとても良いバイブを感じる施工会社さんとも出会えました。それは、社長さんの思いのこもった会社だったから信頼感をすぐに感じることができた、というのが大きいかもしれません。

改めて、会社のミッションステイトメントとか信念って大事だなあ・・・・とちょっと仕事モードに戻って思ったりしました。

人生を楽しむために働くヨーロピアン

フランスやスペイン、イタリアを訪れた時に特に感じたのは、人々が人生をとことん楽しむために働いている、ということ。 人生を楽しむには、Mangiare(マンジャーレ`=食べて)、 Cantare(カンターレ=歌って)、Amore(アモーレ=愛して)がないと!というのがイタリア人。 フランス人もまあ愛と食と美、という感じでしょうか。

日本の場合は、食べるために、住むところを確保するために働かなくちゃ、という感じが強く、なんとなく皆あくせくしているし、電車でもイライラしているような気がしませんか?

なるべく私もヨーロピアンな感じの人生を歩みたいなと思うと、ここはちょっと初期投資が痛いけれど長野の土地では多少自分でもお野菜とか作れそうだし、趣味はガーデニングやハイキング、ヨガなどであまりお金をかけずに楽しめそうだし・・!と超ポジティブな気分になるから不思議です。

寒冷地の建築スタートは雪解け後に

コロナのせいで、八ヶ岳近辺では別荘需要もとても高くなっているらしく、新築予定の人たちの中には、急いで来年4月の子供の入学に間に合わせたい、という人もいるとか。 しかしながら、寒冷地では雪がある間は工事ができないので、かなり厳しくなります。 

なので、現実的には春ごろに着工となる模様。これから数ヶ月は、限られた予算内でのスペースで、どれだけ快適な家を建てられるかの計画をあれこれ施工会社さんと練ることになります。施工実績を拝見すると、立派な別荘ばかりで、うちなんかお願いするのが申し訳なくなりますが・・・笑 

これもご縁。一期一会、です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?