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第六章 デイ・ドリーム2 <side カオル> トモの腕が、僕の背中をぎゅっと抱いた。 悪…
第六章 デイ・ドリーム 1 <side トモ> その家は、昼なお暗く、暖かい陽射しも、人の…
第五章 曲がり角<side カオル> 「シアトルに行く」 僕はとっさに答えていた。 トモ…
第四章 2 片思い<side トモ> 夏になった頃からカオルの様子が変わった。俺とカオル…
第四章 1 片思い<side カオル> 疲れた。 夕飯も食べずに、僕は部屋のベッドに倒れ…
第三章 嵐の前の<side カオル> 僕たちは中高一貫校に通っている。 中学三年になると…
<あらすじ> 親同士の再婚で兄弟になったカオルとトモユキ。正反対の互いを受け入れつつ、家族になっていく二人だが、高校生になった頃、カオルは同性のトモユキに恋している自分に気づき戸惑う。そしてトモユキには、カオルに語っていない過去、出生の秘密があった。やがてカオルは彼の過去と秘密に巻き込まれ、桜子という少女に出会う。桜子もまた行き場のない思いを抱えており、三人三様の思いは時に迷走し、時に共鳴し、そして絡み合っていく。同性間、近親間の恋心に向き合いながら、三人はそれぞれの答えを