【ぼちぼち往復書簡】我が家のカニ会議を超えてのパパ誕生日　From すみこ

ようこちゃん、いい誕生日が過ごせたようでよかった。
そのミュージアムいいねー。わたしもすごく行きたいと思ったよ。
改めまして、お誕生日おめでとう。

同じ日、我が家では父の８９歳の誕生日でした。

前々から誕生日の夕食のメニューは父の好物の毛ガニにしようと予定していたのですが、直前に二の足を踏む事態となりました。

数日前の血液検査の結果が、思わしくなかったの。
父は現役時代の接待パレードの日々がたたって痛風を患い、もうかれこれ３０年近く痛風治療薬を飲み続けています。現在は半年に一度、血液検査を受けて薬をもらうのね。

前回、半年前の検査では尿酸値が悪化していて、薬を増やすほどではないけれど、食生活に気をつけるように。とドクターからご注意を受けました。
その後、我が家では晩酌のビールがプリン体ゼロというやつに切り替わりまして、ビール好きの父も「不味いけど仕方がない。。。」と彼なりに努力をした半年でしたの。

頑張ったから、数値は改善しているはず。と望んだ今回の血液検査は、何とも悲しいことに、前回よりも悪かった。

ショックを受けている父に、「尿酸値に悪影響だから誕生日のカニは諦めよう」と言うのは、追い打ちをかけるようであまりに忍びなく、我が家のカニ会議が開かれました。

議題　：　誕生日メニューを毛ガニにするか、生寿司にするか。

どっちも美味しいけどね。アンド、どっちもヘルシーとは言わないけどね。

「で、どうする？」と聞いたときに、「好きなものも食べないでなんぼ長生きしても仕方がない。毛ガニ食う。」と答える父の言葉に、反対する者はいなくて、議論も生じない会議ではありました。が、改めて父の生き方スタンスを確認できたのはよかったと思う。

食べると決めたら量を減らすとかみみっちいことはしない。北海道では毛蟹はひとり一杯。

めでたく毛ガニを満腹に食べて、翌日も痛風発作に苦しむこともなく、良き誕生日となりました。

そんな８月ももう終わりだね。
ようこちゃん、９月は過ごしやすくなって、お仕事も一息つけるといいね。
元気に過ごしてください。

すみこ