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ラテンの褒め言葉はアンチエイジングに効く、と思う件。

 豚もおだてりゃ木に登る。というけれど、褒められて、おだてられて、能力以上を引き出せるならば、そんないい事ないじゃない?

ラテンのアルゼンチン、そしてタンゴの世界にいると、褒め言葉がとても身近になる。
タンゴの社交場ミロンガに集まるおばあちゃん達が、色気を失わずキュートなのは、タンゴ効果に加えて、いい感じの褒め言葉を浴び続けているせいもあると踏んでいる。

これは、わたしにも効き目がよい。
どこの人にも、実年齢より若く見てもらえるのは、ブエノスアイレスに身を置くおかげさま。ありがたいありがたい。

ミロンガへ出掛けると、必ず容姿や装いを誰か彼かに褒められる。異性に限らず、同性でも当たり前に褒め合う。女性ならば分かると思うけれど、同性に褒められると、尚、気分も上がるもの。

Linda( かわいい)、Hermosa(綺麗)、elegante(エレガント) 、fina(上品)などなど多彩な形容詞で、単語のバリエーションが豊かなのが特に素敵に響く。

はじめは気恥ずかしかったけれど、褒められて気持ちよくない訳がない。

アルゼンチン人は、とても褒め上手。

ブエノスアイレスの街では、ママ達が自分の子をmi amor(愛しい子)、princesa (お姫様)なんて呼んでいるのをよく見かける。何かが出来るとmuy bien(良くできました)、fantástico(素晴らしい)、genial (天才)!!
とにかく褒めまくる。
あんな風に育つと、褒め上手な大人になれるのだ。たぶん、きっと。

さらに、多くの移民によって構成されるラテンの国アルゼンチンは、言わなきゃ何も伝わらないから、みんな表現する。
もちろん言葉にするのは、美しい言葉ばかりじゃないし、男性が褒めるその奥には、ちょっと面倒くさい口説きの要素もあるけれど、それでも褒め言葉の多彩さと、その使い方の上手さは、アルゼンチンの素敵な一面だ。

最近は、褒められたなら、うふふって口角上げて、有頂天を楽しむことにしている。まるで高級美容液が染み込んで、しっとり、ふっくら細胞がよみがえるような感覚を、謙遜でなかったことにするのは勿体ない。

うふふ、になりたくてエクササイズに励み、お洒落に精を出す好循環は、アンチエイジング効果絶大に違いない。

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Sumiko K @アルゼンチン⇔北海道
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