「真綿の檻」の5巻を読んで考える。
親と娘のこじれた感情を描くシリーズの「真綿の檻」5巻。
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今回はとある母と娘の確執を、娘サイドの言い分から描いた話と、母親サイドの言い分から描いたお話でした。
娘サイドの話に最初、かなり息苦しいものを感じて「ああ、私の母もこんな感じだったなぁ…」などと読んでいたら、母親サイドで娘の言い分が綺麗にひっくり返りました。(娘サイドでいろいろ伏線が張られているんですが、さりげなさすぎて二度読み返しました💦)
まあ、どこの家庭にも程度の差こそあれ、ありそうな話だったし、ウチも似たような出来事はあったので、母親サイドで語られる「親はいつまで親なんだろう……」「それでも子供のことを気遣うのをやめられない」という、お母さんの気持ちにも激しく同意してみたり。
娘が亡くなった当初は、やり直せたかもしれない可能性を思って嘆くだけだったけれど、だいぶ落ち着いてきた最近では、あのままさらに悪くなって家族巻き込んでどうしようもなくなった可能性にも思いを馳せるようになり……
自殺はけしていい事ではありませんが、娘がもうこれ以上苦しむことはないのだと思うと、若干ほっとしなくもないのです。
昔、子供たちが十代くらいのときに見た夢で、なんか魔法使いが出てきて「好きな時代まで人生を巻き戻してあげるよ」と言われたことがあって。
そのとき、私は「必要ない。時間を巻き戻したら今と同じ子供たちを授かれるかわからないから」「私はこの子たちを愛しているから」と答えて目が覚めて。しばらく「私って凄いじゃん♪」などと自己満足に浸っていたのですが。
今、時間を巻き戻してもらえるなら、そもそも子供は産まないだろうなと、そんなことを考えました。
子供たちを失敗作だとかは思いませんが、もう、自分の人生に関わる人はもっと少なくていい。結婚もしないだろうなとか。
………まあ、意味のないたらればです。